平成の御代をなごり惜しむかの如く、早朝より雨が降り落ちた4月30日、午前10時より天皇陛下御譲位御安泰祈願祭を執り行いました。
平成28年の今上陛下からの詔を重んじ、御譲位を行って現皇太子様に新しく天皇陛下に御即位戴くこととなりました。
そして、今日がいよいよ御譲位の日(一般には退位の日)ですので、何事もなく厳かに御譲位いただけますようにと、ご祈願させていただきました。
昭和の時代を継承し、日本の象徴として、又、国民の大きな柱として様々な行事・業務にお尽くし下さった平成の御代に感謝申し上げる次第です。
世界中でも萬世一系を守り続けているのは日本だけであります。
皇位継承された新天皇陛下のもと、お導きを戴きながら国民一人ひとり、世界の恒久平和に務めて行かねばと思っております。
境内の木々の新緑が一段と美しく色づいた4月29日、午前10時より昭和祭を執り行いました。
この日は、昭和天皇のお誕生日です。
全世界の中でも萬世一系を守り続けているのは日本だけであり、特に世情厳しくなった昭和の時代に、正に日本の象徴として、又、大きな柱として様々な行事・業務にお尽くし下さった大功績を称えました。
今上陛下のお気持ちから御譲位まで、いよいよあと1日となりました。
今まで伝統を重んじ、滞り無く御譲位が行われるように!と願っております。
しだれ桜とともに、八重(古代)桜が開き始めたの4月16日に、恒例の尾鷲招魂祭が執行されました!
尾鷲市は昭和29年に旧尾鷲町、須賀利町、九鬼村、北輪内村、南輪内村が合併して誕生しました。
その際、尾鷲市は各地域の西南の役、日清、日露、そして、先の大東亜戦争で家族のため、国のために二つと無き尊い命を捧げて下さった戦没者、御英霊の御霊を合祀し作成された戦没者芳名簿を作成し、尾鷲神社におさめ、毎年、尾鷲神社と協力して尾鷲市招魂祭を行ってきました。
残念ながら、国内外の諸事情から戦後50年頃に尾鷲市は、招魂祭を取り止めて尾鷲市戦没者追悼式を開催することが決定し、戦没者芳名簿を神社に残されたままとなったのを偲び、招魂社奉賛会が結成され、奉献された平和の碑にあわせ、招魂祭を建立し、その御社内に尾鷲市戦没者芳名簿をおさめ鎮めております。
つまり、この招魂社には、尾鷲市全体の1447柱の御英霊が祀られております。
現在も御霊をお預かりしている以上お祭りを絶やすことはならないと、尾鷲市遺族会の連合会長・真井紀夫氏と相談しながら、ご遺族の皆様を始め、市長他、御招待者に招魂祭のご案内をしております。
今年も約50名のご遺族、御招待者の皆様にご参列いただき、午前10時、太鼓の音を合図に祭典が始まりました。
祝詞で現在の日本の繁栄と平和があるのは、御英霊の皆様の何事にも代えることができない御功績のおかげであること!そして、靖国、護国の神となられていつもお守り下さるが故であると感謝申し上げました。
そして、御英霊の御霊慰めと参列者一同で心からの黙祷を捧げた後、玉串、キクの順にそれぞれ拝礼と献花を行い、最後に「ふるさと」を歌い祭典をとりおさめました。
式後に宮司、加藤市長、真井連合会長よりご挨拶があり、それぞれ御英霊の御功績を讃えるとともに世界の恒久平和を願うことを参列者と共感し、その思いを込めて、三鬼議長の発声のもと直会(御神酒)を行いました。
この戦没者の慰霊顕彰は、宗教などの枠にとらえられず、人間の真心、精神として執り行っていかねばならない事だと、改めて実感した祭典でした。
4月の爽やかな春風がそよぐ15日の午前9時に月次祭を執り行いました。
新しい元号も「令和」と発表があり、月旦祭、月次祭としては最後となりましたが、いつものように現在、新聞なども騒がしている大臣などの失言で政治が乱れないようにと祈願しました。
今回は参列された氏子崇敬者は5名でした。
来月からはいよいよ令和時代を迎えます!たくさんのご参列を心からお待ちしております!
春を迎えたかと思う程まで気温が上がったかと思えば、早朝より厳しい冬のような寒さとなった4月1日、午前9時より月旦祭を執り行いました。
三重県では、この4月7日に投票日を迎える統一地方選挙のひとつである三重県知事選挙並びに三重県議会議員選挙が行われています。
そこで、大神等の導き見守りを戴き、公明正大な選挙の中、国風を重んじる知事、議員が選ばれるように、8名の氏子崇敬者と共に祈願しました。
よく「自分のたかが一票では何も(政治)変わらない!」と耳にします。
しかし、何も(投票)しなければ何も起こるはずがないのも事実です。
是非、投票には出向いていただき、ご自分の主張をこれからの未来選択に参加して下さい。国民一人ひとりが持つ権利ですので・・・
今日、新しい元号が「令和(れいわ)」と決まりました。この新しい時代が大神等の更なる御神徳を賜り、素晴らしい時代になります事を心からお祈り申し上げます。
お正月・ヤーヤ祭り・おひなさままつり(にっぽん丸クルージング)と平成31年を迎えてから忙しい日々が続いておりましたが、その賑やかさから日常の風景に戻りました3月21日(木)、午前10時より祈年祭を執行しました。
神社の祭典の種類は、大きく小祭式・中祭式・大祭式の三つに分かれています。
その中でも、祈年祭は新嘗祭・例祭(ヤーヤ祭り)と合わせ三大祭と呼ばれ、必ず本殿の御扉を開け執り行う大祭式のお祭りです。
尾鷲では2月に例祭(ヤーヤ祭り)があるため、古くからこの春分の日に祈念祭を執行しており、今年も五穀豊穣、皇室の弥栄、国家安寧、そして、尾鷲市の活性・繁栄を祈っております。
武田総代会長をはじめ、氏子・総代・崇敬者が約20名が参列し見守る中、「ギッ、ギッギー」と神々しく本殿御扉を開き、厳かに祈願祝詞を奏上しました。
大祭式なので、舞姫による「浦安の舞」も奉奏(ほうそう)し、皆で玉串拝礼を執り行いました。
そして、今年は平成天皇陛下の詔(みことのり)を仰ぎ、譲位が行われ皇太子殿下が即位し新しい天皇陛下と成られるめでたい年です。
大神等の高き尊き大神徳を頂戴しながら、今年が素晴らしい年であると共に美し国の良き国であり、多く人々の幸福を祈念した一日でした。
三寒四温とはよくいったもので、雨の日を挟みながら一日いち日、春の訪れを感じさせる3月15日に月次祭を執り行いました。
月次祭は、通常、参列された氏子崇敬者と共に、毎日、テレビや新聞を騒がしている問題(アポ電強盗や薬物依存など)を祝詞にして祈願するのですが、3月15日の月次祭だけは毎年、東日本大震災で被災された方々や地域が更に復興することをまず第一に祈願することにしております。
早いものであの未曾有の3月11日、東日本大震災から8年の月日が経ちました。
各所の復興状況などニュースや特番で知る事ができますが、その中で未だに支援が進んでないところもあると聞き、最近、皆の真心で集めた義捐金を始め、復興特別所得税による財源がどのように使われてきたか?報告などがあるべきだと感じています。
そして、その財源がもし不誠実に扱われているようならば、大神等の御意のまにまに、正しく素早く復興に力を尽くすように!社会を導き下さいますように祈願しました。
これからも氏子崇敬者の皆様のご参列、心からお待ちしています!
3月3日は毎年、桃の節句祭が午後7時から行われております。
そして、祭典後、尾鷲おひなさままつりの会場のひとつになっている参集殿で、参列した子ども達や保護者の皆様と団欒をもつ集いが恒例となっておりますが、今年は、16名の方にお集まりいただきました。
祭典はいつも通り、太鼓・鈴によるお祓!ひとり一人参列者の名前をあげて、子どもの健やかなる成長・育成を願う祝詞を奏上しました。
又、この日は特に女児の成長を祈願する古き伝統を重んじ、斎主も女性の禰宜が務めることとなっております。
祈祷後、まず参列した子ども達にひなあられをプレゼント!おひなさまを飾った参集殿で甘酒、ひなあられなどを食べながら、団欒を持ちました。
大きなひな人形を飾るのは自宅では無理とのご感想から、今年は特に7段飾りを中心に参集殿の方へ3段飾りなどを合わせて13セット!飾りました。
「こんなにたくさんのおひなさまがいる!」と来てくれた子供達も満足していたようです。
団欒後、今年も恒例となっております氏子の峪口氏の奉仕による紙芝居「古事記」のご披露!第4回目の今年は「国つくりと国譲り」の巻でした。
イナバの白ウサギなどを子ども達にもわかるように、おらが伝統を伝えようと尾鷲言葉や時には大きなジェスチャーを交えておもしろ楽しくご披露下さいました。
最近では来ている大人の方が「なるほど!」と感心して聞いている方が多いようです。
最後に、みんなで「また来年も集まろう!」と約束して集いを閉じました。
来年の3月3日、皆様のご参列をお待ちしております!
なお、尾鷲おひなさままつり~尾鷲神社参集殿会場は、3月16日(土)まで開催しております。(午前9時半~午後3時半)
まだお楽しみになってない方はお立ち寄り下さい!
気温も上がり、ひと足早く春を迎えたかと思うぐらい暖かな3月1日(金)、午前9時より恒例の月旦祭を執り行いました。
天気が良かった事も幸いしてか、今回は10名を超える氏子崇敬者が参列する中で、祭典を執行!
修祓→宮司一拝→献饌と進め、いよいよ宮司の祝詞奏上です!
前回は虐待などで幼き生命がなくなるような事がないように人間の倫理道徳心の導きを祈願しましたが、今回も人を人とも思わないような殺伐とした事件など人間が犯す天津罪・国津罪を始めとする様々な罪障をお祓いいただき、正しき道へ導き下さるように祈願しました。
次に、皆との祈願が大神等に届きますように!と新調した3尺の神德(しんとく)太鼓で太鼓大祓を奉仕し、それぞれ玉串を捧げて祭典をおさめました。
世界が正しき道を歩み、世の中が恒久平和を迎えるように!これからも月旦祭・月次祭に執り行っていこうと思っております。
皆様のご参列、心からお待ちしております!
今年も尾鷲神社例大祭(通称名:ヤーヤ祭り)の5日間が無事に過ぎ、ようやく日常の風景に戻った2月15日(金)に月次祭が執り行われました。
今回は最近のニュースなどで非常に目につく「虐待」、特に年端のいかない幼児・児童に対するケースが後を絶たずに起こっていることについて、氏子崇敬者と一緒に祈願しました。
特に今起こっている問題は、実の親が実の子供に対して「躾(しつけ)」という名において虐待していることです。
戦後、自由主義の影響から個人主義(利己主義ともいえますが・・・)に重点をおく思考が強くなり、更に現在の核家族化・無縁社会が進んでいきました。
しかし、そのために祖父母などから学び得た子育て方法も知らずに悩む若い世代が増えてきていると思われます。
そこで、祭典では、日本人が代々培ってきた古き良き道徳心をもう一度見直して、親として心の成長を促すような御神威を戴けるように祈願しました。
「子供が何事もなく育つなんて勝手に思っているのは人間の業だ」と或る社会教育学の先生がおっしゃておりました。
子供を育てるとは、大変且つ厳しい毎日です。それだからこそ尊き愛すべき行為なのです。心の成長を願って・・・