気温も上がり、ひと足早く春を迎えたかと思うぐらい暖かな3月1日(金)、午前9時より恒例の月旦祭を執り行いました。
天気が良かった事も幸いしてか、今回は10名を超える氏子崇敬者が参列する中で、祭典を執行!
修祓→宮司一拝→献饌と進め、いよいよ宮司の祝詞奏上です!
前回は虐待などで幼き生命がなくなるような事がないように人間の倫理道徳心の導きを祈願しましたが、今回も人を人とも思わないような殺伐とした事件など人間が犯す天津罪・国津罪を始めとする様々な罪障をお祓いいただき、正しき道へ導き下さるように祈願しました。
次に、皆との祈願が大神等に届きますように!と新調した3尺の神德(しんとく)太鼓で太鼓大祓を奉仕し、それぞれ玉串を捧げて祭典をおさめました。
世界が正しき道を歩み、世の中が恒久平和を迎えるように!これからも月旦祭・月次祭に執り行っていこうと思っております。
皆様のご参列、心からお待ちしております!
今年も尾鷲神社例大祭(通称名:ヤーヤ祭り)の5日間が無事に過ぎ、ようやく日常の風景に戻った2月15日(金)に月次祭が執り行われました。
今回は最近のニュースなどで非常に目につく「虐待」、特に年端のいかない幼児・児童に対するケースが後を絶たずに起こっていることについて、氏子崇敬者と一緒に祈願しました。
特に今起こっている問題は、実の親が実の子供に対して「躾(しつけ)」という名において虐待していることです。
戦後、自由主義の影響から個人主義(利己主義ともいえますが・・・)に重点をおく思考が強くなり、更に現在の核家族化・無縁社会が進んでいきました。
しかし、そのために祖父母などから学び得た子育て方法も知らずに悩む若い世代が増えてきていると思われます。
そこで、祭典では、日本人が代々培ってきた古き良き道徳心をもう一度見直して、親として心の成長を促すような御神威を戴けるように祈願しました。
「子供が何事もなく育つなんて勝手に思っているのは人間の業だ」と或る社会教育学の先生がおっしゃておりました。
子供を育てるとは、大変且つ厳しい毎日です。それだからこそ尊き愛すべき行為なのです。心の成長を願って・・・
2月5日の午後、梼務町が大名行列を組み、町中を手伝い町の手踊りを従えて尾鷲神社に宮上がりを行い、全ての氏子町が大神等にご挨拶をすました午後5時頃から夜の神事が始まりました。
まず、親方衆と梼務町で着座の儀(盃の酌み交わし)を行い、梼務町は順番に垢離掻き(海で身を清める)して弓場に集合!
的を取り付けて位置を確認後、宮司が的の前で大弓神事の祝詞を奏上し、午後6時過ぎ、親方衆と梼務町、手伝い町が見守る中、いよいよ大弓の儀の神事が始まりました。
各梼務町の弓射(ゆみゆい)が、ひと立2矢を合計なな立(全部で14本)順々に射っていきました。(さん立以降は二人掛け合いで進めます。)
昔から的の真ん中(星という)を射貫くと、その梼務町は町を挙げて「祝いと祓い」の両方の意味を含み、伊勢神宮をお参りした伝わっておりますが、今年も僅か五㎜ほどずれて星を射ることはできなかった様です。
大弓の儀が終えた午後8時45分頃、最後の神事である御獅子の出御(しゅつぎょ)が行われました。
獅子殿(祝詞)→参集殿から大神をおのせして太鼓の合図で出御(祝詞)
境内に出るとヤーヤ衆が御獅子を警護して、「オシシじゃ・オシシじゃ」の掛け声とともに第一鳥居へ!鳥居を出たところで伝統の神事を行う。
まずは左回りして浜方豊漁・浜方萬歳と大神等の神威をいただき、引き続き右回りして豊作・萬歳と山方へも御神力を仰ぐ。
再びヤーヤ衆に守られて参集殿へ!獅子箱に納めて祝詞を奏上し、親方衆と共に参拝!最後に元の獅子殿に戻して神事終了!
その後、親方衆と今年の梼務町と来年の梼務町(梼受町)で梼渡しの儀式を済まして、長き5日間のヤーヤ祭りの幕が下りました。
2月1日午前零時の御扉開きから由緒祭、在廻り、ヤーヤの練りと4日間、町中を賑やかしたヤーヤ祭り!!
いよいよ2月5日(火)は、本祭である例大祭を午前9時30分より執り行いました。
1番梼務町・林町、2番梼務町・川原町、3番梼務町・坂場町の梼人、役人を始め各招待者、又、町の総代等総勢60名程が参列する中、
修祓→宮司一拝→開扉と進めて、祝詞奏上!!更に神社本庁から幣帛を賜り、その献弊使として三重県神社庁・塚原庁長から祭詞を頂戴しました。
次に、地元の中学・高校の生徒による「浦安の舞」が奉仕され,宮司・庁長以下梼人、招待者の玉串拝礼が執り行われました。
約40~50分程でしたが、今年も厳かに!そして神々しい例大祭でした!
そして、午後からは各梼務町の宮上がり(大名行列と道中手踊り)、大弓の儀、御獅子の出御、梼渡しとクライマックスへ向かいます!
2月1日の尾鷲神社の氏子達は大忙し!
午前零時に御扉開き、午前10時は由緒祭、そして午後7時からは在廻りと神事・祭事が続きます。
この在廻りとは、祭りが始まったことを氏子達に知らせるために氏子町内を行列組んで練り歩く事です。
まず、午後6時30分、梼務町(林町・川原町・坂場町)の梼人、役人(やくど)と氏子達をはじめ、手伝い町(梼務町以外の氏子町)のヤーヤ衆が境内に集まり清祓い式を受けます。
その後、将党(梼人・汐撫・弓射)にヤーヤ衆がつく構成で行列を形成し、第一鳥居を先頭にして1番梼・2番梼・3番梼の順で各行列が並びます。
午後7時、法螺貝と太鼓の音を合図に各町の高張提灯を掲げて練り歩きが始まりました。
5~6㎞の道程、約400人の群衆による在廻り!ヤーヤ衆の「チョウサ・チョウサ」の掛け声が響く中、氏子町の皆さんに祭りの始まり!を約2時間30分ほどかけて練り歩きました。
午前零時の御扉開き式より約10時間後、梼務町の役人と神社総代等が集まり、由緒祭を執行しました!
これは、遡ること350~60年前、尾鷲神社例大祭が現在のヤーヤ祭りの形として確立したいわれをご報告してお祝いする祭りです。
ヤーヤ祭りは、正月を祝う祭りで古くは正月1日~8日の8日間賑わう祭りです。もともと鎌倉時代から執り行われていた神事(大弓の儀や御獅子の出御など)に、大神等の御神力を戴いて大勝利した戦国時代の合戦を後世まで称え伝える祭事(練りや大名行列など)が江戸時代の初期に合わさり確立したといわれています。
明治時代に太陽暦が用いられて2月1日からとなり、又、戦後の改革により5日制になった現在でも、昔と変わることなく神事・祭事が執り行われており、全国でも貴重で珍しい祭りで「天下の奇祭」と呼ばれています。
祭事では、ヤーヤの練りや薙刀振り、神事では大弓の儀や御獅子の出御が見物といわれておりますので、ご参拝をお持ちしております。
いよいよヤーヤ祭り(尾鷲神社例大祭)の始まりです!
今年の梼務町は、1番梼~林町、2番梼~川原町、3番梼~坂場町です。
この梼務町を中心として今日から5日間、氏子町全員でヤーヤ祭りを盛り上げていきます!!
特に梼務町を務めている林町・川原町・坂場町は大切な神事・祭事の主役を担いますので、かなりプレッシャーもかかりますが、大神等の御神威を戴きながら楽しんで大役を務めてもらえたらと思います。
長期予報の3日・4日の天気(雨)が気になりますが、今年も賑わうことを期待しています!
㊟5日間の詳細日程は、尾鷲神社より画像やPDFでお知らせの平成31年ヤーヤ祭り(尾鷲神社例祭)の日程のお知らせをご覧下さい!
朝のどんど焼き神事でお正月から日常の社頭奉仕へと雰囲気が変わる月次祭が1月15日(火)の午前9時から執り行われました。
尾鷲神社では月旦祭・月次祭において、氏子崇敬者の参列を願い、今現在起こっている問題や現象などを祝詞にして、皆で祈願する祭典となっております。
昨年を表す漢字に「災」が選ばれましたが、確かに集中豪雨による水害や地震など天災(自然災害)もあり、被災された方々には御見舞申し上げる次第です。
しかし、嘆かわしいことに「災」には、我々、人間が犯す「人災」というものも多くあります。例えば、あおり運転や老人・児童虐待、或いは因縁因果などがおこす事件などです。
地球上で生かされている人間ですので、「天災」から完全に逃れることはできません。ですので災難がなるべくなきように皆、氏神様をはじめ崇敬神社でお祈りをします。(これが古き良き伝統~かんながらの教えです)
だが、この「人災」は、ひとり一人の思い考えで防ぐことができます。
そこで、今年の最初の祈願として、天災なくと共に大神の御意の随に人々が生きていくように導き下さるように、そして、世界の恒久平和のため、人類(宗教戦争などで)が争い戦うことなきようにと、今年初めての月次祭に参列した氏子崇敬者達と祈念致しました。
どんど焼きに来られた方々が境内をたくさんザワつく中、いよいよ今年の月旦祭・月次祭も新しい年に向かって始まりました!
今年もたくさんのご参列を心よりお待ち申し上げます。
日も昇らずまだ薄暗い1月15日の早朝、今年も無事に新しい年を迎えられたことを感謝申し上げる新年恒例行事となるどんど焼き神事が行われました。
縁起物の祖神(おやがみ)と称えられる尾鷲神社の特大熊手を真ん中に立て、正月飾りや昨年1年お守り下さった神札、御守を焼く焚上場の前で午前7時に祭典を執行!
その後、神社総代の皆さんの奉仕で氏子崇敬者が持ち寄った注連縄などをビニール、だいだいなど不燃物と分別し、焚上場に運び(といっても火力が強いので投げ込みますが・・・)、焚き上げ行事を11時まで行いました。
又、今年も、お供えした餅と寒紅梅酒造㈱からご奉納戴いた酒粕を使用し、恒例となっている餅の焼き餅とふるまい甘酒のおもてなしも行いました。
「どんどの火」に当たると一年間、無病息災で良い年になる!」と古くから言い伝えられていることと、その火で焼いた餅も食べると風邪をひかないとも言われているため、火に当たりながら焼き餅、甘酒をいただく方が多く、平日にもかかわらず、甘酒などは9時30分過ぎには、ふるまい終了となる程の盛況でした!
皆さん!どんどの火に当たり、今年1年無病息災でありますようご祈念申し上げます。
吐く息も白く、寒さが一段と厳しくなった1月6日(日)に尾鷲神社例大祭(ヤーヤ祭り~2月1日から5日)に向けて、その始めとして巻藁結神事と梼屋開き式を行いました。
尾鷲神社のヤーヤ祭りでは、氏子20町のうちの3つの町が梼を務めており、今年は1番梼:林町、2番梼:川原町、3番梼:坂場町が梼務を受けております。
先ずは、午前8時30分に梼務町の人達と神社総代が集合し、神社で祈祷を行い、境内で梼屋で神の依代となる巻藁(藁を大きく束ねたもの)を作ります。
次に、祭りで使用する荒薦(あらごも)2枚も作成し終えると、各梼務町は巻藁と荒薦を町へ持ち帰り、梼屋の装飾設営にかかります。
そして、午後から各梼務町に出向いて梼屋を清祓いして回ります。
今年も1番梼:林町☞2番梼:川原町☞3番梼:坂場町の順番で行いました。
梼屋開き式には各梼務町の梼屋に梼人を始め汐撫(しおなで)・弓射(ゆみゆい)他、子役・町民等が集まり、町の繁栄と2月の本祭まで氏子町の代表としてお祭が無事に行えるように梼務町の役目を務められる事を祈念しました。
今日から本祭(2月ヤーヤ祭り)までの約1ヶ月!尾鷲の町はお祭りの準備で忙しくなります!