今年も尾鷲神社例大祭(通称名:ヤーヤ祭り)の5日間が無事に過ぎ、ようやく日常の風景に戻った2月15日(金)に月次祭が執り行われました。
今回は最近のニュースなどで非常に目につく「虐待」、特に年端のいかない幼児・児童に対するケースが後を絶たずに起こっていることについて、氏子崇敬者と一緒に祈願しました。
特に今起こっている問題は、実の親が実の子供に対して「躾(しつけ)」という名において虐待していることです。
戦後、自由主義の影響から個人主義(利己主義ともいえますが・・・)に重点をおく思考が強くなり、更に現在の核家族化・無縁社会が進んでいきました。
しかし、そのために祖父母などから学び得た子育て方法も知らずに悩む若い世代が増えてきていると思われます。
そこで、祭典では、日本人が代々培ってきた古き良き道徳心をもう一度見直して、親として心の成長を促すような御神威を戴けるように祈願しました。
「子供が何事もなく育つなんて勝手に思っているのは人間の業だ」と或る社会教育学の先生がおっしゃておりました。
子供を育てるとは、大変且つ厳しい毎日です。それだからこそ尊き愛すべき行為なのです。心の成長を願って・・・