早朝から気持ちが良く晴れ上がった12月23日(月)に皮張りの修理に出していた鎮めの大太鼓が三浦太鼓店様より届きました。
この鎮めの大太鼓は直径約150㎝ほどあるくり抜きのケヤキ太鼓で全国にひとつ、ないしはふたつあるかないかと云われている大太鼓です。
尾鷲神社では、特別祈祷などの時にこの太鼓の神威を戴いて太鼓大祓を奉仕して参りましたが、7年前、そして3年前に皮が両面破れてしまい、その神威を戴くことができないようになっていました。
しかし、叩けなければ太鼓ではありませんので修理を依頼しておりましたが、直径150㎝もある太鼓の皮が見つからず3年ほど経過しました。
いろいろと修理を模索する中、どうにか今年の夏に岡崎にある三浦太鼓店様と出会うことができ、皮両面張り替え修理へと至りました。
午前11過ぎ、太鼓を積んだトラックが神社に到着!慎重に拝殿前まで進めました。次に大太鼓の向きを変え、皆で太鼓を転がすようにして拝殿の中まで運びました。
今度は少しずつ拝殿内を進めて太鼓保管場所に近づけ、ここからが問題です。この大太鼓の総重量は540㎏(三浦太鼓店様が測量)もあり、台座に乗せるため太鼓を持ち上げねばなりません。
そこで、保管場所の上にチェーンブロックを固定して、てこの原理を利用して持ち上げることにしました。何度も太鼓を上げたり下げたりと失敗を重ねながら、ようやく台座の上に乗り、保管場所(拝殿の右スミ)へと納まりました。
最後に叩き初めを宮司が行い、祝い太鼓として三浦太鼓店様にもご披露していただきました。
来年の新春太鼓大祓式(1月1日、午前11時~午後3時頃)は、久しぶりに鎮めの大太鼓でご奉仕できそうです。
たくさんの皆様の初詣を心からお待ちしております!