うだるような暑さが続く夏をむかえ、尾鷲も毎日朝から30℃を超える中、8月15日(土)午前9時、8月月次祭を執り行ないました。
例年だとお盆は帰省や観光客で賑やかになるのですが、今年はコロナウィルス感染症の影響で町中も寂しく参列者もいないと思っていました。
しかし、このような時だからこそ6名の氏子崇敬者󠄀がご参列下さり、その尊きお志と共に、まずは、大神等にコロナウィルス感染症の沈静・終息を祈願しました。
そして、8月15日は一般的には終戦日といわれています。
しかし、この日は正確には日本国が無条件降伏を受け入れて停戦状態になった日で、厳密に言えば連合国の占領政策が終え、日本が独立国として国家主権を回復した昭和27年4月28日(サンフランシスコ講和条約の発効)が本当の終戦日です。
とは言え、日本人にとって、戦争を終結することを知った8月15日、この日を終戦日と感じるのも最もです。
尾鷲神社では8月月次祭に合わせ、現在の日本の繁栄は、先の戦争で国のため、家族のためと戦い、尊き生命を燃やしていった御英霊のおかげである事を忘れてならないと御霊なごめ祭も執行しております。
今年も御霊なごめの祝詞を奏上し、最後に参列者の皆様と共に黙祷を捧げました。
様々な意見があるようですが、この戦没者慰霊顕彰には、政治(外交)や政教分離などは全く関係ありません。そして、決して影響を受けてならないものです。
日本人として、その尊き「こころ(精神)」を見忘れず、来年の御参拝をお待ちしております。