大弓の儀をおさめた後、参集殿に戻りヤーヤ祭りの最後の神事となる御獅子の出御を執り行いました。
御獅子の出御とは、神社の神宝である獅子頭に大神等をお呼び出しして、一時お鎮まりいただき、その獅子頭を神職等が3名でかぶって、その御稜威を町里へ授ける神事です。
まず、御獅子の出御のための御神酒交換を祷務町と親方、妻座衆で行い妻座と神職、祷務町、神社総代で御獅子を迎えに行きました。
獅子殿の前で収まる獅子頭に大神等を一時お乗り(お鎮まり)戴く祝詞を上げ、御扉を開いて妻座と神職で獅子箱を担ぎ、氏子の「オシシジャ・オシシジャ」の掛け声と共に参集殿の親方衆の前に置きます。
続いて獅子頭にお乗りいただいている大神等にその御稜威を授けに御獅子をお出まし戴く祝詞を上げ、神職が獅子をかぶります。
一番親方、世古氏の太鼓に合わせ、獅子が目覚めて境内へ、そして、鳥居をくぐり町里へと出御し、海廻り、山廻りと回って参集殿に戻りました。
獅子箱に獅子頭をおさめて、無事に出御いただけた事の御礼の祝詞を上げ、再び「オシシジャ・オシシジャ」の掛け声と共に獅子殿に戻ります。獅子箱を収めて御扉を閉じて、大神等に獅子頭より本殿にお戻り願う祝詞を上げて、無事に神事を執りおさめました。
その後、親方、妻座衆と祷渡しの祭事が行われて長い5日間の祭りが終わりました。
来年こそ神事・祭事の全てが行われる事を願っております。