1月15日、朝も早くまだ薄暗い午前7時から、今年も無事に新しい年を迎えられたことを感謝申し上げるどんど焼き神事が行われました。
縁起物の祖神(おやがみ)と称えられる尾鷲神社の特大熊手を真ん中に立て、正月飾りや昨年1年お守り下さった神札、御守をまとめた焚上場の前で祭典を執行!その後、神社総代の皆さんの奉仕で焚き上げ行事を11時まで行いました。
又、今年も、恒例となっているお供えした餅の焼き餅とふるまい甘酒のおもてなしがありました。
「どんどの火に当たると一年間、無病息災で良い年になる!」と古くから言い伝えられていることと、その火で焼いた餅も食べると風邪をひかないとも言われているため、火に当たりながら焼き餅、甘酒をいただく方が多く、甘酒共に10時過ぎには、ふるまい終了となる程の盛況でした!
皆さん!どんどの火に当たり、今年1年無病息災でありますようご祈念申し上げます。
元始祭とは、絶えることなく脈々と継承されてきた天皇のお位の根本、神話で天孫降臨により国土を治めるようになった由来を祝うお祭りです。
この尊きお祭りは宮中祭祀のひとつとして、畏くも天皇陛下おんみずからご奉仕されます。
尾鷲神社では、1月3日に元始祭と称して、日本の国の成り立ちに重き要素である皇位継承を祝い、皇室の弥栄と国の隆昌を祈念しております。
又、その祝いのために主祭神の武速須佐之男命の神話、八岐大蛇退治で使われた御神酒の御奉納を遠近の酒蔵様にお願いしたところ、その高き厚きお志から9社の酒造会社様などから化粧樽や御神酒を毎年御奉納戴いております。
今年もたくさんの御神酒に囲まれて、大神等の大神威を蒙りながら皇室の弥栄と国の隆昌を祈ることができ、又、奉献酒蔵様の事業繁栄と伝統護持も同時に祈願致しました。
奉献酒蔵様のご紹介(継承略)☞寒紅梅酒造・尾﨑酒造・河武醸造・伊藤酒造・宮﨑本店・稲垣 酒蔵場・若戎酒造・みんぜん・㈱Yアルコ
*奉献酒蔵様の情報は、神社ゆかりのリンク・サイトをご覧下さい!
尾鷲の縁起物には古い言い伝えがあります。(詳しくはHP~大宝市参照)
ヤマトタケル尊がよく縁起物の神様といわれますが、この東紀州、特に尾鷲ではヤマトタケル尊の功績は、当神社の主祭神、スサノヲ命の御神力を授かったからと称され、尾鷲神社を縁起物の祖(おや、或いはもと)神と呼び、ここから縁起物を授かる様になったそうです。
それぞれの縁起物には、
熊 手~福をかき集める(簑なども同じ)
福 俵~福を溜め留める
破魔矢~福を魔や邪鬼から守る
という縁起があり,昔は全てを合わせ持ち、家や会社の安全、繁栄などを願ったとされています。
写真は2日の午後3時頃、すこし落ち着いた時の大宝市の光景です。
無事、3日間の市を終えて通常の授与所での授受となりましたが、縁起物は15日のどんど焼きまでお受けいただけます。
「残り宝(縁起物)には、大福来たる!」
このような言葉が神社では伝えられております。
つまり、長く残った縁起物(御守なども)には、それだけ多く大神等の神威を受け授かっているという言い伝えです。
残り福をお受けに是非ご参拝下さい。
今年も元旦の午前9時頃から夕方の4時頃まで!第二鳥居から拝殿前の行列が途切れる事がなかったほど初詣での参拝者で賑やかでした。
しかし、その時は、新春太鼓大祓式や大宝市での縁起物などの授与で大忙しで写真などを撮影する間もありませんでした。(非常に残念・・・)
2日も祭典準備などや祈祷があり、やっと手が空いたのが午後2時頃でしたので、参拝者の数も随分落ち着いておりましたが、すこし神社の正月の雰囲気をご紹介します。
今年が良き年である事や個人的な願い事を一生懸命祈念する参拝者!
みんなで初詣でして、ひいたおみくじが良かったご家族!
おみくじの願いが叶いますように!と結んで祈る若者達!
どこをみてもあたたかく、そして和やかな風景でした。
来年もたくさんの初詣での皆様を心よりお待ちしております。
明けましておめでとうございます!
午前零時、惟神太鼓の打ちはじめを合図に歳旦祭が執り行われました。
今年も年が明ける約1時間前にかがり火が点けられて、氏子町の太鼓打ちの人々が代わる代わるに寄せ太鼓を叩きながら、新しい年を迎える例年の風景の中、神社拝殿下に初詣の参拝者が並び出しました。
そして、新年を迎えた午前零時には、およそ70~80メートル程の行列が出来ておりました。
祭典が粛々と執り行われる中、初詣の参拝者は途切れることなく鈴を鳴らし、今年1年の御守護と各々の願い事を祈っていました。
どうぞ!今年も大神等の御稜威を頂戴きまして、ますますのご多幸を心より御祈念申し上げます。
尾鷲神社 宮司 加藤守朗