9月23日、清々しい秋の陽射し降り注ぐ中、秋分祭を執行しました。
秋分の日とは、春分の日と同様に、昼と夜の長さが等しくなる日と言われており、農耕民族である日本人は、春分の頃に豊作を祈り、秋分の頃に豊作を祝う自然信仰がありました。
この事から山の神様である祖先の霊を春分以前に山から里に迎え、秋分以降に里から山へ送る祭りが行われていて、これが秋分祭の起源と考える人もおります。
又、その傍ら、山の神の祖先の霊を迎え祝うことが、自分達も祖先を敬い供養する意味を持ち始めて、古くからこれも秋分祭の主旨のひとつにされてきました。
そして、 明治時代に秋分の中日を「秋季皇霊祭〔しゅうきこうれいさい〕」として、宮中において祖先をまつる日となり、尾鷲神社でもその日を秋分祭と定めて奉仕してきております。
今回は、その意義とともに皇室の弥栄と世界平和を祈りました。
参列者は氏子3名と少なかったですが、皆で原爆投下をされた唯一の国として、リーダーシップをとり、北朝鮮の核廃絶を世界に主張していかねばならないと、大神等の御神力とお導きを戴こうと奉仕しました。
お祭りは、基本的には参列自由ですので、皆様のご来社をお待ちしております。
ゴールデンウィークの真っ直中!の5月3日の祝日:憲法記念日に憲法祈念祭を執行しました。
この祝日は、昭和22年のこの日に現在の日本国憲法が施行されたのを記念したものです。
それから70数年の年月が過ぎ、世界の情勢も様々に変化している事から、尾鷲神社では憲法祈念祭として執行しています。
記念→祈念に代えている理由は、昭和27年のサンフランシスコ講和条約(平和条約)で日本は独立国として主権を回復したのですが、当然の権利である憲法改正を行ったことがないからです。
特に何か有事(天災やテロ)の時に真っ先に先頭で取り組んで下さる自衛隊の存在を違法扱いしたままであることに胸が痛んで止みません。
神社に参拝したほとんどの自衛官が「国民のため、国のため何かあれば、命を惜しまず行動する覚悟です。」と語る姿を見ればなおさらです。
今年は、たまたまですが、東京からこちらに遊びに来ていた元自衛官の方にもご参列いただけました。
世界の恒久平和のためにも、ひとり一人真剣に考えなければいけない問題です。
早朝から心地よい春の陽気に小鳥たちが一段と美しくさえずる4月29日、午前10時より昭和祭を執り行いました。
この日は、昭和天皇のお誕生日です。
世界での中でも萬世一系を守り続けているのは日本だけであり、特に世情厳しくなった昭和の時代に、正に日本の象徴として、又、大きな柱として様々な行事・業務にお尽くし下さった大功績を称えました。
現在、今上天皇の御譲位に関するお気持ちに対し、いろいろな意見があるようようですが、今まで伝統を重んじ、そして、陛下のお気持ちにそうように萬世一系をお守りしなければと切に願っております。
しだれ桜が満開の4月16日に、恒例の尾鷲招魂祭が執行されました!
尾鷲神社では、西南の役、日清、日露、そして、先の大東亜戦争で家族のため、国のために二つと無き尊い命を捧げて下さった戦没者、御英霊の御霊を合祀し、境内社として御鎮座されています。
この招魂社には尾鷲市全体の1447柱の御英霊が祀られております。
毎年、尾鷲市遺族会の連合会長をお務めいただいている真井紀夫氏と相談し、ご遺族の皆様を始め、市長他、御招待者にご案内しております。
今年も約60名のご遺族、御招待者の皆様にご参列いただき、午前10時、太鼓の音を合図に祭典が始まりました。
修祓(お祓い)、一拝、献饌と粛々と進み、宮司が祝詞で現在の日本の繁栄と平和があるのは、御英霊の皆様の何事にも代えることができない御功績のおかげであること!そして、靖国、護国の神となられていつもお守り下さるが故であると感謝申し上げました。
そして、御英霊の御霊慰めと参列者一同で心からの黙祷を捧げた後、玉串、キクの順にそれぞれ拝礼と献花を行いました。
最後に「ふるさと」を歌い祭典をとりおさめました。
式後に宮司、岩田市長、真井連合会長、そして、総代会尾鷲支部長の武田氏より、それぞれ挨拶がありましたが、皆、共通して御英霊の御功績を讃えるとともに世界の恒久平和を願うこと!そして、この招魂祭を風化させず次の世代に語り継いていく事が大切と話していました。
この戦没者の慰霊顕彰は、宗教などの枠にとらえられず、人間の真心、精神として執り行っていかねばならない事だと、改めて実感した祭典でした。
神社の祭典の種類は、大きく小祭式・中祭式・大祭式の三つに分かれています。
その中でも、祈年祭・新嘗祭・例祭(ヤーヤ祭り)は三大祭と呼ばれ、必ず本殿の御扉を開け執り行う大きなお祭りです。
今年も五穀豊穣、皇室の弥栄、国家安寧、そして、尾鷲市の活性・繁栄を祈り、厳かに祈年祭を執行しました。
武田総代会長をはじめ、氏子・総代・崇敬者が約20名が参列し見守る中、「ギッ、ギッギー」と神々しく本殿御扉を開き、祈願祝詞を奏上しました。
大祭式なので、舞姫による「浦安の舞」も奉奏(ほうそう)し、皆で玉串拝礼を執り行いました。
大神等の高き尊き大神徳を頂戴しながら、今年1年間、美し国の良き国と多くの幸福を祈願した一日でした。
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