真夜中の御扉開き式より約10時間後、再び梼務町の北浦町と新田町、又、神社総代有志が集まり由緒祭を執行しました!
これは、遡ること350~60年前、尾鷲神社例大祭が現在のヤーヤ祭りの形として確立したいわれをご報告してお祝いする祭りです。
ヤーヤ祭りは、正月を祝う祭りで古くは正月1日~8日の8日間賑わう祭りです。もともと鎌倉時代から執り行われていた神事(大弓の儀や御獅子の出御など)に、大神等の御神力を戴いて大勝利した戦国時代の合戦を後世まで称え伝える祭事(練りや大名行列など)が江戸時代の初期に合わさり確立したといわれています。
明治時代に太陽暦が用いられて2月1日からとなり、又、戦後の改革により5日制になった現在でも、昔と変わることなく神事・祭事が執り行われていました……が、今年はコロナウィルス感染症のために初めて祭事の中止が余儀なくされました。
今後、2日~4日の祭事はお休みして、お祭りの仕上げ!と5日の神事の例大祭に望みます。
今年はコロナウィルス感染症の影響を受け、ヤーヤ祭り(尾鷲神社例大祭)も氏子が中心となる祭事は、ソーシャルディスタンス(3密)が保つことや子ども達にも安心に参加してもらえないと判断して取り止める事となりました。
しかしながら、梼務町、神社総代、神職で慎重に検討を重ねた結果、神事だけは御鎮座いただいている大神等に感謝申し上げると共にこの祭りの伝承伝統を保持するためにも行わなければならないとの結論に達し、執り行う事と致しました。
この歴史上初めての大役を務める祷務町は、1番祷~北浦町、2番祷~新田町です。(今年から3番祷が休祷となりました)
この梼務町と協力し、神職、神社総代有志の少数でヤーヤ祭りの神事を厳かに粛々と執り行います。
特に祷務町を務めている北浦町・新田町は、他の手伝町(今年は不参加)の分まで大切な神事を担いますので、かなりプレッシャーもかかりますが、大神等の御神威を戴きながら楽しんで大役を務めてもらえたらと思います。
㊟5日間の詳細は、尾鷲神社HPより画像やPDFでお知らせの重要!令和三年ヤーヤ祭りに関するご報告をご覧下さい。
朝のどんど焼き神事でお正月の体制から通常の社頭奉仕へと今年初めての月次祭が1月15日(金)の午前9時から執り行われました。
尾鷲神社では月旦祭・月次祭において、氏子崇敬者の参列を願い、今現在起こっている問題や現象などを祝詞にして、皆で祈願する祭典となっております。
昨年は、中華人民共和国の武漢から始まったコロナウィルス感染症で新しい生活スタイルを余儀なくされてきました。しかし、年末から感染症の拡大に歯止めがかからず、一部で非常事態宣言が発令されていまいました。
残念ながら地球上で生かされている人間ですので、「疫病」から完全に逃れることはできません。
日本では、長い歴史の中で災難がなるべくなきように皆、氏神様をはじめ崇敬神社で祈ってきました。
そして、この「災難」をいち早くおさめるために神々の神威を頂戴し、人々がひとつの願いを叶えてきたのです。これが日本人が培ってきた古き良き伝統~かんながらの教えです。
今年の最初の祈願として、大神の御意の随に人々が生きていくように導きいだだきますこと、そして、コロナウィルス感染症の終息と世界の恒久平和を月次祭に参列した氏子崇敬者達と祈念致しました。
どんど焼きに来られた方々が境内をたくさんザワつく中、いよいよ今年の月旦祭・月次祭も新しい年に向かって始まりました!
今年もたくさんのご参列を心よりお待ち申し上げます。
日も昇らずまだ薄暗い1月15日の早朝、今年も無事に新しい年を迎えられたことを感謝申し上げる新年恒例行事となるどんど焼き神事が行われました。
縁起物の祖神(おやがみ)と称えられる尾鷲神社の特大熊手を立て、正月飾りや昨年1年お守り下さった神札、御守を焼く焚上場の前で午前7時に祭典を執行!
その後、神社総代の皆さんの奉仕で氏子崇敬者が持ち寄った注連縄などをビニール、だいだいなど不燃物と分別し、焚上場に運び(といっても火力が強いので投げ込みますが・・・)、焚き上げ行事を11時まで行いました。
又、今年は、残念ながらコロナウィルス感染症の拡大防止のため、恒例となっている焼き餅と寒紅梅酒造㈱からご奉納戴いた酒粕で作った甘酒のふるまいは中止と致しました。(マスクを外す機会をなくすため)
「どんどの火」に当たると一年間、無病息災で良い年になる!」と古くから言い伝えられていることもあり、平日にもかかわらずたくさんの氏子崇敬者󠄀が注連飾りを持ってご参拝下さいました!
皆さん!どんどの火に当たり、コロナウィルス感染症を吹き飛ばし今年1年無病息災でありますようご祈念申し上げます。
元始祭とは、絶えることなく脈々と継承されてきた天皇のお位の根本、神話で天孫降臨により国土を治めるようになった由来を祝うお祭りです。
この尊きお祭りは宮中祭祀のひとつとして、畏くも天皇陛下おんみずからご奉仕されます。
尾鷲神社では、1月3日に元始祭と称して、日本の国の成り立ちに重き要素である皇位継承を祝い、皇室の弥栄と国の隆昌を祈念しております。
又、その祝いのために主祭神の武速須佐之男命の神話、八岐大蛇退治で使われた御神酒の御奉納を遠近の酒蔵様にお願いしたところ、その高き厚きお志から9社の酒蔵様並びに酒造関係者様などから化粧樽や御神酒を毎年御奉納戴いております。
今年もたくさんの御神酒に囲まれて、大神等の大神威を蒙りながら皇室の弥栄と国の隆昌を共にコロナウィルス感染症の終息を祈り、更に奉献酒蔵様の事業繁栄と伝統護持も同時に祈願致しました。
今年も皆で集い和める日常に戻るように日々の神明奉仕に努めて参る所存です。
奉献酒蔵様のご紹介(継承略)☞寒紅梅酒造・尾﨑酒造・河武醸造・伊藤酒造・宮﨑本店・稲垣 酒蔵場・若戎酒造・みんぜん・㈱Yアルコ
*奉献酒蔵様の情報は、神社ゆかりのリンク・サイトをご覧下さい!
明けましておめでとうございます!
今年は昨年流行したコロナウィルス感染症のため、年を迎える例年の風景である年越し太鼓やかがり火、ふるまいの御神酒・甘酒などの年越し行事は全て取り止めと致しました。
しかし、大神等は当然この地にお鎮まり戴いておりますので、神事(祭典)は執り行います。
午前零時、鎮めの大太鼓の打ちはじめを合図に歳旦祭を執行!
氏子を代表して武田総代会長にご出席いただきました。
いつもなら約100m程の列を作って年明けを待つ参拝者も今年は各々で自粛されたようで、わずか10人ぐらいが並んでいる状況でした。
今年も大神等の御稜威を頂戴きまして、国民皆でコロナウィルス感染症に打ち勝ち、ますますのご多幸を心より御祈念申し上げます。
尾鷲神社 宮司 加藤守朗
少し朝の冷え込みがおさまった年の暮れの12月27日(日)に大楠注連縄掛神事が執り行われました。
今年は神木(大楠)の6月下旬の注連縄がコロナウィルス感染症の影響で止むなく中止となりましたため、今年初めての締め換えが来年を良き年と迎える神事となりました。
今月の初旬に神社総代、氏子有志の皆さんが協力し〆打ち(注連縄作り)したものを大楠の前に並べて、午前8時30分、武田総代会長、他、氏子総代が約50名程が集まり神事を行いました。
新年を迎えるにあたり、神社総代が日々の感謝を込めて〆打ち奉仕したことや、注連縄掛が過ちなく無事に終えることを祝詞で祈願し、大楠と作った注連縄の清祓いを行い、いよいよ張替です。
要所に脚立などを立て掛けて、古い注連縄を外して新しいものに締め替えました。
続いて手分けをして神社の鳥居や各所に注連縄を新しくして、正月飾りと提灯や歴代の干支大絵馬も境内に飾り付けました。
新しい注連縄を纏った大楠!や提灯などで飾られた境内!平和の夫婦楠と、新しい年こそコロナウィルス感染症の終息を願っている氏子崇敬者に御神力を分け授け下さることでしょう!
皆様にとっても令和3年が素晴らしい年となりますように!
今年もいよいよ残すところ、あと1週間となった12月24日(木)、恒例の尾鷲高校美術部・書道部と日本画家、寺岡多佳先生の新年干支絵馬合同奉納式が執り行われました。
尾鷲の子ども達に伝統・文化・伝承に触れてもらうことが目標で始めたこの新年絵馬の奉納も今年で、尾鷲高校美術部・書道部が14年目、寺岡先生にも有り難く8年目の奉納となりました。
昨年からもっと子ども達の自主性を重んじ、新年に神社を置く干支絵馬のデザインから大絵馬までを尾鷲高校美術部・書道部の生徒達に全て任せて作成しております。
今年の干支は丑(うし)であり、松竹梅の縁起物と愛くるしい丑が描かれている素晴らしい干支大絵馬!正に尾鷲にしかないオリジナル絵馬として新年の神社境内を賑やかします。
又、尾鷲高校大絵馬奉納をきっかけにご奉納下さっている日本画家の寺岡多佳先生からも8年目、神紋を背負った丑の干支絵馬をお描き下さりお送りいただきました。
全国の神社に絵馬をご奉納している寺岡先生から毎年頂戴する尊きお志には感謝してもしきれません。
今年も寺岡先生の希望にあわせ、高校生達と合同奉納式で披露させていただき弊殿に納め飾る予定です。
初詣にお見えの際は、この二つの干支絵馬も、是非お楽しみ下さい!
今年も残り僅かとなった12月15日午前10時、来年も良き年になることを願い、縁起物御霊入れ清祓を執り行いました。
これは、当神社の主祭神、スサノヲ命のこの地方に伝わる古き伝承、縁起物の祖(おや)神に因んで行われるお祭りです。
今年も例年通り、来年の大宝市(おおたからいち)で氏子崇敬者が授与に来る縁起物を拝殿に並べて大太鼓と清鈴で祓い清め、特に今年はコロナウィルス感染症の終息もあわせた特別な祈願祝詞を奏上し剣金弊によって大神等の分御霊を授かりました。
最後に神宝・獅子頭のお力も仰ぎ、御獅子祓いを行い御霊入れ祭をおさめました。
又、今年に限り感染症対策として初詣などの混雑の緩和を図るため、12月21日から授与を開始致します。(ただし、12月31日は授与不可ですのでご了承下さい)
授与は来年のどんど焼き(1月15日)まで!
なお、縁起物は御霊入れしているため、無くなり次第終わらせていただきますのでご了承下さい。
来年の大宝市(1月1日~1月3日)へ!たくさんの皆様のご参拝を心よりお待ちしております