在廻りで祭りの始まりを尾鷲町内に知らせた翌日から、2日から4日までの3日間、夜7時頃から各梼務町の梼屋前が祭事の中心となり、ヤーヤの練りが行われます!
ヤーヤ祭りでは、練りこそ他の神社の宵宮(よいみや)に当たります!
ちなみに尾鷲では、宵宮のことを「よんみゃ」と呼び、毎夜、ヤーヤ衆が梼屋に集まり、「チョウサじゃ」の掛け声と鐘(かね)の合図に合わせて激しくぶつかり練り合います!
これはタイムスリップして戦国時代の戦(いくさ)を表現しています!!
約1時間半ほど(日によっては違いますが・・・)梼屋に来る手伝い町を梼務町が迎え撃って何度も何ども練り合います。
全ての手伝い町を迎えて激しく練り終えたら、将党(梼人、汐撫、弓射)を先頭に練り終えたヤーヤ衆と港まで行く行き、垢離掻(こりか)きを行います。
これは戦(いくさ)で穢れた身体を海に飛び込み清める祓いの儀式と考えられております。
最後に祓い清めた清々しい身体で尾鷲神社を参拝して宵宮をおさめて梼屋に戻ります。
2日、3日と祭事を無事におさめ、今日は4日の練り終日を迎えました!
今年最後のヤーヤの練り!一体どんな合戦になるのでしょうか?
午前零時の御扉開き、午前10時に由緒祭、そして午後7時からは在廻りと尾鷲神社の氏子衆は、1日中、大忙しに神事・祭事を務め続けます。
この在廻りとは、祭りが始まったことを氏子達に知らせるために氏子町内を行列組んで練り歩く事です。
まず、午後6時30分、梼務町(新町・野地新町・中井町)の梼人、役人(やくど)と氏子達をはじめ、手伝い町(梼務町以外の氏子町)のヤーヤ衆が境内に集まり清祓い式を受けます。
その後、将党(梼人・汐撫・弓射)にヤーヤ衆がつく構成で行列を形成し、第一鳥居を先頭にして1番梼・2番梼・3番梼の順で各行列が並びます。
午後7時、法螺貝と太鼓の音を合図に各町の高張提灯を掲げて練り歩きが始まりました。
5~6㎞の道程、約500人の群衆による在廻り!ヤーヤ衆の「チョウサ・チョウサ」の掛け声が響く中、氏子町の皆さんに祭りの始まり!を伝えるが如く約2時間30分ほどかけて練り歩きました。
午前零時の御扉開き式より約10時間後、梼務町の役人と神社総代等が集まり、由緒祭を執行しました!
これは、遡ること350~60年前、尾鷲神社例大祭が現在のヤーヤ祭りの形として確立したいわれと歴史をご報告してお祝いし、無事執り行えるよう祈願する祭りです。
ヤーヤ祭りは、正月を祝う祭りで古くは正月1日~8日の8日間賑わう祭りです。もともと鎌倉時代から執り行われていた神事(大弓の儀や御獅子の出御など)に、大神等の御神力を戴いて大勝利した戦国時代の合戦を後世まで称え伝える祭事(練りや大名行列など)が江戸時代の初期に合わさり確立したといわれています。
明治時代に太陽暦が用いられて2月1日からとなり、又、戦後の改革により5日制になった現在でも、昔と変わることなく神事・祭事が執り行われており、全国でも貴重で珍しい祭りで「天下の奇祭」と呼ばれています。
祭事では、ヤーヤの練りや薙刀振り、神事では大弓の儀や御獅子の出御が見物といわれておりますので、ご参拝をお持ちしております。
いよいよヤーヤ祭り(尾鷲神社例大祭)の始まりです!
今年の梼務町は、1番梼~新町、2番梼~野地新町、3番梼~中井町です。
この梼務町を中心として今日から5日間、氏子町全員でヤーヤ祭りを盛り上げていきます!!
特に梼務町を務めている新町・野地新町・中井町は大切な神事・祭事の主役を担いますので、かなりプレッシャーもかかりますが、大神等の御神威を戴きながら楽しんで大役を務めてもらえたらと思います。
長期予報でも、今年は天気に恵まれそうです!今年もより一層賑わうことを期待しています!
㊟5日間の詳細日程は、尾鷲神社より画像やPDFでお知らせの令和2年ヤーヤ祭り(尾鷲神社例祭)の日程のお知らせをご覧下さい!