2月5日の午後4時から祭りのおさめの神事が始まりました。
まず、親方衆と梼務町で着座の儀(盃の酌み交わし)を行い、今年は梼務町が高張などを塩水で清めして弓場に集合!
的を取り付けて位置を確認後、宮司が的の前で大弓神事の祝詞を奏上し、午後4時20分過ぎ、親方衆と梼務町と神社総代の有志が見守る中、いよいよ大弓の儀が始まりました。
今年はコロナウィルス感染症の拡大防止を考慮し、各梼務町有志が代理として弓射(ゆみゆい)を務めました。又、作法もひと立2矢を合計3立(全部で6本)で執り行う3立ちおさめ(昔の1日の弓射神事)で執り行いました。
大弓の儀が終えた午後4時45分頃、最後の神事である御獅子の出御(しゅつぎょ)が行われました。
獅子殿(祝詞)→参集殿から大神をおのせして太鼓の合図で出御(祝詞)
一番親方が叩く太鼓の音に合わせて境内に出ると梼務町、神社総代の有志が御獅子を警護して、「オシシじゃ・オシシじゃ」の掛け声とともに第一鳥居へ!鳥居を出たところで
まずは左回りして浜方豊漁・浜方萬歳と大神等の神威をいただき、引き続き右回りして豊作・萬歳と山方へも御神力を仰ぐ伝統の作法を執り行って
再び梼務町、神社総代の有志に守られて参集殿へ!獅子箱に納めて祝詞を奏上し親方衆と共に参拝!最後に元の獅子殿に戻して神事終了!
その後、親方衆と今年の梼務町と来年の梼務町(梼受町)で梼渡しの儀式を済ましてヤーヤ祭りの幕が下りました。
感染症がおさまらない中、伝統保持と無事に祷を渡す事ができた意義深いお祭りでした。
2月1日午前零時の御扉開きから由緒祭と神事をおさめた後、在廻り(1日夜)、ヤーヤの練り(2日~4日の夜)などの氏子が中心に執り行う祭事が取り止めとなったヤーヤ祭り。
いよいよ2月5日(金)は、本祭である神事、例大祭を午前10時より執り行いました。
1番梼務町・北浦町、2番梼務町・新田町の総代、町頭有志と神職、神社総代有志といつもの1/4程が参列する中、
修祓→宮司一拝→開扉と進めて、祝詞奏上!!
次に、地元の中学・高校の生徒による「浦安の舞」が奉仕され,宮司・各梼務町・総代会長の玉串拝礼が執り行われました。
最後に閉扉→宮司一拝を行い、約30~40分程でしたが、今年も厳かに!そして神々しい例大祭となりました!
残念ながら各梼務町の宮上がり(大名行列と道中手踊り)も取り止めですが、午後より親方衆を迎え、祭りのおさめの神事である大弓の儀、御獅子の出御と各祷務町と協力し執り行います。
真夜中の御扉開き式より約10時間後、再び梼務町の北浦町と新田町、又、神社総代有志が集まり由緒祭を執行しました!
これは、遡ること350~60年前、尾鷲神社例大祭が現在のヤーヤ祭りの形として確立したいわれをご報告してお祝いする祭りです。
ヤーヤ祭りは、正月を祝う祭りで古くは正月1日~8日の8日間賑わう祭りです。もともと鎌倉時代から執り行われていた神事(大弓の儀や御獅子の出御など)に、大神等の御神力を戴いて大勝利した戦国時代の合戦を後世まで称え伝える祭事(練りや大名行列など)が江戸時代の初期に合わさり確立したといわれています。
明治時代に太陽暦が用いられて2月1日からとなり、又、戦後の改革により5日制になった現在でも、昔と変わることなく神事・祭事が執り行われていました……が、今年はコロナウィルス感染症のために初めて祭事の中止が余儀なくされました。
今後、2日~4日の祭事はお休みして、お祭りの仕上げ!と5日の神事の例大祭に望みます。
今年はコロナウィルス感染症の影響を受け、ヤーヤ祭り(尾鷲神社例大祭)も氏子が中心となる祭事は、ソーシャルディスタンス(3密)が保つことや子ども達にも安心に参加してもらえないと判断して取り止める事となりました。
しかしながら、梼務町、神社総代、神職で慎重に検討を重ねた結果、神事だけは御鎮座いただいている大神等に感謝申し上げると共にこの祭りの伝承伝統を保持するためにも行わなければならないとの結論に達し、執り行う事と致しました。
この歴史上初めての大役を務める祷務町は、1番祷~北浦町、2番祷~新田町です。(今年から3番祷が休祷となりました)
この梼務町と協力し、神職、神社総代有志の少数でヤーヤ祭りの神事を厳かに粛々と執り行います。
特に祷務町を務めている北浦町・新田町は、他の手伝町(今年は不参加)の分まで大切な神事を担いますので、かなりプレッシャーもかかりますが、大神等の御神威を戴きながら楽しんで大役を務めてもらえたらと思います。
㊟5日間の詳細は、尾鷲神社HPより画像やPDFでお知らせの重要!令和三年ヤーヤ祭りに関するご報告をご覧下さい。
朝のどんど焼き神事でお正月の体制から通常の社頭奉仕へと今年初めての月次祭が1月15日(金)の午前9時から執り行われました。
尾鷲神社では月旦祭・月次祭において、氏子崇敬者の参列を願い、今現在起こっている問題や現象などを祝詞にして、皆で祈願する祭典となっております。
昨年は、中華人民共和国の武漢から始まったコロナウィルス感染症で新しい生活スタイルを余儀なくされてきました。しかし、年末から感染症の拡大に歯止めがかからず、一部で非常事態宣言が発令されていまいました。
残念ながら地球上で生かされている人間ですので、「疫病」から完全に逃れることはできません。
日本では、長い歴史の中で災難がなるべくなきように皆、氏神様をはじめ崇敬神社で祈ってきました。
そして、この「災難」をいち早くおさめるために神々の神威を頂戴し、人々がひとつの願いを叶えてきたのです。これが日本人が培ってきた古き良き伝統~かんながらの教えです。
今年の最初の祈願として、大神の御意の随に人々が生きていくように導きいだだきますこと、そして、コロナウィルス感染症の終息と世界の恒久平和を月次祭に参列した氏子崇敬者達と祈念致しました。
どんど焼きに来られた方々が境内をたくさんザワつく中、いよいよ今年の月旦祭・月次祭も新しい年に向かって始まりました!
今年もたくさんのご参列を心よりお待ち申し上げます。
日も昇らずまだ薄暗い1月15日の早朝、今年も無事に新しい年を迎えられたことを感謝申し上げる新年恒例行事となるどんど焼き神事が行われました。
縁起物の祖神(おやがみ)と称えられる尾鷲神社の特大熊手を立て、正月飾りや昨年1年お守り下さった神札、御守を焼く焚上場の前で午前7時に祭典を執行!
その後、神社総代の皆さんの奉仕で氏子崇敬者が持ち寄った注連縄などをビニール、だいだいなど不燃物と分別し、焚上場に運び(といっても火力が強いので投げ込みますが・・・)、焚き上げ行事を11時まで行いました。
又、今年は、残念ながらコロナウィルス感染症の拡大防止のため、恒例となっている焼き餅と寒紅梅酒造㈱からご奉納戴いた酒粕で作った甘酒のふるまいは中止と致しました。(マスクを外す機会をなくすため)
「どんどの火」に当たると一年間、無病息災で良い年になる!」と古くから言い伝えられていることもあり、平日にもかかわらずたくさんの氏子崇敬者󠄀が注連飾りを持ってご参拝下さいました!
皆さん!どんどの火に当たり、コロナウィルス感染症を吹き飛ばし今年1年無病息災でありますようご祈念申し上げます。