2月5日の午後、梼務町が大名行列を組み、町中を手伝い町の手踊りを従えて尾鷲神社に宮上がりを行い、全ての氏子町が大神等にご挨拶をすました午後5時30分頃から夜の神事が始まりました。
まず、親方衆と梼務町で着座の儀(盃の酌み交わし)を行い、梼務町は順番に垢離掻き(海で身を清める)して弓場に集合!
的を取り付けて位置を確認後、宮司が的の前で大弓神事の祝詞を奏上し、午後7時頃、親方衆と梼務町、手伝い町が見守る中、いよいよ大弓の儀の神事が始まりました。
各梼務町の弓射(ゆみゆい)が、ひと立2矢を合計なな立(全部で14本)順々に射っていきました。(さん立以降は二人掛け合いで進めます。)
昔から的の真ん中(星という)を射貫くと、その梼務町は町を挙げて「祝いと祓い」の両方の意味を含み、伊勢神宮をお参りした伝わっており、今年は1番梼新町の弓射が20数年振りに見事!星を射貫きました!
大弓の儀が終えた午後8時45分頃、最後の神事である御獅子の出御(しゅつぎょ)が行われました。
獅子殿(祝詞)→参集殿から大神をおのせして太鼓の合図で出御(祝詞)
境内に出るとヤーヤ衆が御獅子を警護して、「オシシじゃ・オシシじゃ」の掛け声とともに第一鳥居へ!鳥居を出たところで伝統の神事を行う。
まずは左回りして浜方豊漁・浜方萬歳と大神等の神威をいただき、引き続き右回りして豊作・萬歳と山方へも御神力を仰ぐ。
再びヤーヤ衆に守られて参集殿へ!獅子箱に納めて祝詞を奏上し、親方衆と共に参拝!最後に元の獅子殿に戻して神事終了!
その後、親方衆と今年の梼務町と来年の梼務町(梼受町)で梼渡しの儀式を済まして、長き5日間のヤーヤ祭りの幕が下りました。
残念ながら今後のヤーヤ祭りの護持伝承を重んじ、氏子町と親方衆の協議の上、来年からは2梼務町で実施することになりましたが、来年も変わることなく祭りを厳か、そして、盛大に執り行おうと心に刻んだ5日間でした。
2月1日午前零時の御扉開きから由緒祭、在廻り、ヤーヤの練りと4日間、町中を賑やかしたヤーヤ祭り!!
いよいよ2月5日(水)は、本祭である例大祭を午前9時30分より執り行いました。
1番梼務町・新町、2番梼務町・野地新町、3番梼務町・中井町の梼人、役人を始め各招待者、そして、町の総代等総勢60名程が参列する中、
修祓→宮司一拝→開扉と進めて、祝詞奏上!!更に神社本庁から幣帛を賜り、その献弊使として三重県神社庁・山本副庁長から祭詞を頂戴しました。
次に、地元の中学校の生徒による「浦安の舞」が奉仕され,宮司・副庁長以下梼人、招待者の玉串拝礼が執り行われました。
約40~50分程でしたが、今年も厳かに!そして神々しい例大祭でした!
その後、参集殿において、いつも通り直会がありましたが、今年は尾鷲物産㈱様より例祭に際し、マグロを2尾御奉献下さいましたので刺身にして皆様にお召し上がりいただきました。
さぁ、午後からは各梼務町の宮上がり(大名行列と道中手踊り)、大弓の儀、御獅子の出御、梼渡しとクライマックスへ向かいます!
在廻りで祭りの始まりを尾鷲町内に知らせた翌日から、2日から4日までの3日間、夜7時頃から各梼務町の梼屋前が祭事の中心となり、ヤーヤの練りが行われます!
ヤーヤ祭りでは、練りこそ他の神社の宵宮(よいみや)に当たります!
ちなみに尾鷲では、宵宮のことを「よんみゃ」と呼び、毎夜、ヤーヤ衆が梼屋に集まり、「チョウサじゃ」の掛け声と鐘(かね)の合図に合わせて激しくぶつかり練り合います!
これはタイムスリップして戦国時代の戦(いくさ)を表現しています!!
約1時間半ほど(日によっては違いますが・・・)梼屋に来る手伝い町を梼務町が迎え撃って何度も何ども練り合います。
全ての手伝い町を迎えて激しく練り終えたら、将党(梼人、汐撫、弓射)を先頭に練り終えたヤーヤ衆と港まで行く行き、垢離掻(こりか)きを行います。
これは戦(いくさ)で穢れた身体を海に飛び込み清める祓いの儀式と考えられております。
最後に祓い清めた清々しい身体で尾鷲神社を参拝して宵宮をおさめて梼屋に戻ります。
2日、3日と祭事を無事におさめ、今日は4日の練り終日を迎えました!
今年最後のヤーヤの練り!一体どんな合戦になるのでしょうか?
午前零時の御扉開き、午前10時に由緒祭、そして午後7時からは在廻りと尾鷲神社の氏子衆は、1日中、大忙しに神事・祭事を務め続けます。
この在廻りとは、祭りが始まったことを氏子達に知らせるために氏子町内を行列組んで練り歩く事です。
まず、午後6時30分、梼務町(新町・野地新町・中井町)の梼人、役人(やくど)と氏子達をはじめ、手伝い町(梼務町以外の氏子町)のヤーヤ衆が境内に集まり清祓い式を受けます。
その後、将党(梼人・汐撫・弓射)にヤーヤ衆がつく構成で行列を形成し、第一鳥居を先頭にして1番梼・2番梼・3番梼の順で各行列が並びます。
午後7時、法螺貝と太鼓の音を合図に各町の高張提灯を掲げて練り歩きが始まりました。
5~6㎞の道程、約500人の群衆による在廻り!ヤーヤ衆の「チョウサ・チョウサ」の掛け声が響く中、氏子町の皆さんに祭りの始まり!を伝えるが如く約2時間30分ほどかけて練り歩きました。
午前零時の御扉開き式より約10時間後、梼務町の役人と神社総代等が集まり、由緒祭を執行しました!
これは、遡ること350~60年前、尾鷲神社例大祭が現在のヤーヤ祭りの形として確立したいわれと歴史をご報告してお祝いし、無事執り行えるよう祈願する祭りです。
ヤーヤ祭りは、正月を祝う祭りで古くは正月1日~8日の8日間賑わう祭りです。もともと鎌倉時代から執り行われていた神事(大弓の儀や御獅子の出御など)に、大神等の御神力を戴いて大勝利した戦国時代の合戦を後世まで称え伝える祭事(練りや大名行列など)が江戸時代の初期に合わさり確立したといわれています。
明治時代に太陽暦が用いられて2月1日からとなり、又、戦後の改革により5日制になった現在でも、昔と変わることなく神事・祭事が執り行われており、全国でも貴重で珍しい祭りで「天下の奇祭」と呼ばれています。
祭事では、ヤーヤの練りや薙刀振り、神事では大弓の儀や御獅子の出御が見物といわれておりますので、ご参拝をお持ちしております。
いよいよヤーヤ祭り(尾鷲神社例大祭)の始まりです!
今年の梼務町は、1番梼~新町、2番梼~野地新町、3番梼~中井町です。
この梼務町を中心として今日から5日間、氏子町全員でヤーヤ祭りを盛り上げていきます!!
特に梼務町を務めている新町・野地新町・中井町は大切な神事・祭事の主役を担いますので、かなりプレッシャーもかかりますが、大神等の御神威を戴きながら楽しんで大役を務めてもらえたらと思います。
長期予報でも、今年は天気に恵まれそうです!今年もより一層賑わうことを期待しています!
㊟5日間の詳細日程は、尾鷲神社より画像やPDFでお知らせの令和2年ヤーヤ祭り(尾鷲神社例祭)の日程のお知らせをご覧下さい!
吐く息も白く、寒さが一段と厳しくなった1月5日(日)に尾鷲神社例大祭(ヤーヤ祭り~2月1日から5日)に向けて、その始めとして巻藁結神事と梼屋開き式を行いました。
尾鷲神社のヤーヤ祭りでは、氏子20町のうちの3つの町が梼を務めており、今年は1番梼:新町、2番梼:野地新町、3番梼:中井町が梼務を受けております。
先ずは、午前8時30分に梼務町の人達と神社総代が集合し、神社で祈祷を行い、境内で梼屋で神の依代となる巻藁(藁を大きく束ねたもの)を作ります。
次に、祭りで使用する荒薦(あらごも)2枚も作成し終えると、各梼務町は巻藁と荒薦を町へ持ち帰り、梼屋の装飾設営にかかります。
そして、午後から各梼務町に出向いて梼屋を清祓いして回ります。
今年も1番梼:新町☞2番梼:野地新町☞3番梼:中井町の順番で行いました。
梼屋開き式には各梼務町の梼屋に梼人を始め汐撫(しおなで)・弓射(ゆみゆい)他、子役・町民等が集まり、町の繁栄と2月の本祭まで氏子町の代表としてお祭が無事に行えるように梼務町の役目を務められる事を祈念しました。
今日から本祭(2月ヤーヤ祭り)までの約1ヶ月!尾鷲の町はお祭りの準備で忙しくなります!