尾鷲神社の御神木等の注連縄は、神社総代の皆さんが協力し〆打ち(注連縄作り)したものを6月下旬と年末の年2回、皆で張り替えるのが例しとなっております。
今年は梅雨の長雨の影響で注連縄作り(〆打ち)が一度、張替は二度延期となっておりましたが、ようやく梅雨明けとなった7月28日(日)の午後13時00分から執り行いました。
大楠の前に神饌と作りたての大注連縄も並べて、武田総代会長、他、氏子総代が集まり、まずは大楠注連縄掛神事を執行!
神社総代が日々の感謝を込めて〆打ち奉仕したことや、注連縄掛が過ちなく無事に終えることを祝詞で祈願し、大楠と作った注連縄の清祓いを行い、いよいよ張替です。
要所に脚立などを立て掛けて、古い注連縄を外して新しいものに締め替えます。
手分けして大注連縄に紙垂を付けると、まずは、大楠へ!
約18mの大注連縄1本で雄楠と雌楠を繋ぎ締め替えました。仕上げに霊験あらたかな大楠のコブに注連縄、紙垂を整えました。
次に鳥居注連縄を2本張り替えたら、いよいよ最後に本殿後にある祖(おや)楠~別名:神代楠の張替です。
氏子の皆さんも普段は立ち入る事が出来ない神域のため、厳かに全員で作業にあたり、見事に締め替える事が出来ました。
新しい注連縄を纏った大楠!平和の夫婦楠とこれからも氏子崇敬者に御神力を分け授け下さることでしょう!
ようやく梅雨明けとなり、今年も厳しい夏の陽射しが降り注いだ7月28日(日)午前10時、熊野灘部隊慰霊祭が執り行われました。
熊野灘部隊とは、本土の守護と先の大戦(大東亜戦争)時、この尾鷲の土地へ潜水母艦「駒橋」を中心とした遥か関東東北から総勢314名の軍人により組織された海軍の部隊です。
今思えは、遡りし終戦が間近だった昭和20年7月28日の早朝、連合軍の戦闘機の奇襲攻撃に遭い、当時、尾鷲湾に配置されていた「駒橋」他、多くの戦艇が沈められました。
この時、国土や尾鷲を守るため、勇敢にも連合軍と交戦したのが熊野灘部隊で当時、戦局もかなり不利だったにもかかわらす、部隊は嵐の様に着弾降り注ぐ中雄々しく戦い抜きました。
がしかし・・・空爆は10時間程続き、147名の尊き命が犠牲となりました。
この147名のご英霊は、それぞれ出身地での護国神社にお祀りされているでしょうが、御亡骸の多くはこの尾鷲にあります。
この史実を踏まえて、熊野灘部隊慰霊顕彰会のお志から神社境内社の招魂社横に建立された慰霊碑の前で、毎年たくさんの招待者が参列する中で、慰霊祭を執行しております。
近隣諸国や国内でも様々な意見がありますが、現在の日本の繁栄があるのは、ご英霊の尊き御霊のおかげです。この戦没者慰霊顕彰祭は、永く言い伝えて執り行っていかねばならぬ祭典です
「日本人の心として」
毎年、天気とにらめっこしながらの奉仕となる境内社の天照大神宮!
今年は毎日飽きる程の雨が続いておりましたが、御祭神の天照大神の神威のおかげで、雨にも悩まされずに海の日の7月15日、午前11時に予定通り本殿前で厳かに執り行われました。
参列者は総代会長をはじめ総代14名、他氏子3名の合計17名が見守る中、本殿の扉を開けて、常日頃から御守り導き戴いている感謝の気持ちとこれからのご指導などを祈る祝詞を奏上、その後、奉祝として二人の舞姫による「浦安の舞」の奉納が行われました。
最後に、神職をはじめ、参列者の皆様に玉串拝礼を執り行い祭典を納めました。
来年もたくさんの方の御参拝を心よりお待ちしております。
6月30日(日)の午後4時、恒例の夏越しの大祓式を執行しました。
当日は終日雨天の予報でしたので、大祓式は屋根のある弓場の下で行い、茅輪は拝殿前の境内に舗設し、傘を差してくぐること致しました。
(実際には祭典時は降りそうで最後まで降らずに過ぎましたが・・・)
今年は日曜日でしたが、生憎の雨のおかげで神職、総代を含め総勢110名程の参加者でした。しかしながら、この雨には昔からの祓えの極意に川、海、滝など水を被る作法があり、正に恵みの雨、大神等からの大祓の神威だと感じました。
まず弓場で集まった皆、大祓詞を奏上して各々知らず知らずに犯した罪穢れや願い事をうつした人形をお祓いした後、各自切麻を以て自祓(じばらい)し、大祓式をおさめました。
次に、夏は当神社の主祭神のスサノヲ命の神話から生まれた神事である茅輪くぐりを執り行います。
(詳細はHPの尾鷲神社のここがすごくね!?を参照して下さい。)
♪♪ みな月の なごしの祓するひとは 千年(ちとせ)の
命のぶといふなり (2回) 蘇民将来(そみんしょうらい)×4回 ♪♪
の唱え言葉を歌いながら、宮司、舞姫(人形持ち)、神職、参加者の順に列を作って茅輪(ちのわ)を8の字を描くように3回くぐり、古式の則って行いました。 なお、今年も茅輪は7月8日まで設置しておきましたところ、1日以降に来られた大勢の参拝者の皆様にお喜びいただき、茅輪をくぐられておりました! 来年も6月30日、午後4時に夏越の大祓式を執行致しますので、たくさんのご参加をお待ちしております!
梅雨の長雨が一息ついた6月17日、両面皮が破けて叩くことができなくなった鎮めの大太鼓(直径約150㎝)を三浦太鼓店様にお願いし修理してもらうために搬出致しました。
実はこの大太鼓!3年前に皮が破れてしまいました。が・・・これほど大きい太鼓(欅のくり抜き太鼓としては日本一と伝えられている)の皮は、通常より2~3年牛を長く育てないといけないため、なかなか見つからず困っておりました。
いつもメンテナンスして下さる太鼓屋も入手できないとの話でしたので、インターネットなどで全国の太鼓屋を調べていたところ、愛知県岡崎市にある三浦太鼓店様のHPを拝見し連絡をとりました。
すると皮をもう既にお持ちとのことでしたので、一度、下見に来てもらい今回の運びとなりました。
当日は三浦太鼓店様から6~7名お出向きいただき、神社側も総代10名程集合し、皆で協力し大太鼓を拝殿から運び出しました。
三浦太鼓店様から「今年中には張り替えて納めます!」と心強いお言葉を頂戴し、大太鼓が積まれたトラックを見送りました。
来年の元日の新春太鼓祓式が楽しみな今日この頃です!
梅雨がひと休みした6月8日(土)に北牟婁支部・南紀支部・尾鷲支部合同で三重県神社総代会・牟婁ブロック研修会を開催しました。
これは、一年に一度必ず行う研修会で神社の護持や祭祀の厳修などを各地域の氏子の皆様にお手伝いをしてもらうために、神社作法や神道(神社)に関わる知識・見識を深めていただいております。
今回は改選のため新しく総代になられた方が多く、「神社のお祭りにおける総代の作法」をテーマとして行いました。
各地から総勢83名の総代と神職が集まり、まず午前10時、拝殿で正式参拝!
続いて参集殿に移り、この地域の理事を務める総代と神職より挨拶があり、いよいよ研修会がスタート!
地域の祭式講師が神饌のもり方や三方の受け渡し方、おじぎの仕方や角度(揖や拝)などを始めとする神社参拝や祭典奉仕(お手伝い)などを説明し、実際に行っていただきました。
今後、各祭典で総代の皆様には実践していただき、より一層御神徳の発揚に務めていただけたらと思っております。
神社(惟神=カンナガラの道)では、6月30日(夏越)と12月31日(年越)の年に2回、大祓式を執り行います。
これは、人間は生活(命をつなぐ)していると、罪・けがれを知らず知らずに犯してしまっており、この罪・けがれを自ら人形代にうつしてお祓いを行い、川に流してしまうという宮中などで古くから行われていた神事です。
明治以後、このような古事伝承の神事を全国の氏神神社でも執行し、氏子崇敬者に半年に1回、大神の御神威を授かりお祓いし、新しく生まれ変わったが如く清々しい心(精神)で日々生活していこうと取り進めてきました。
先の大東亜戦争後、徐々に執り行う神社が減少しましたが、尾鷲神社では古くから日本に護持伝承されているこの素晴らしい神事を守っていこうとの思いで行っております。
特に夏越の大祓(6月30日)では、当神社の主祭神であるスサノヲ命の古事(蘇民将来と巨旦将来)で伝わる茅輪神事(くぐりとも云う)も執り行われます。
*詳細は、ホームページ「夏越の大祓 茅輪神事」をご参照下さい。
今年も拝殿前に人形代のご用意を致しました。
夏越の大祓(6月30日)式は、午後4時からです!多くの皆様のご参拝を心からお持ちしております。
心地よい五月晴れがひと息ついた小雨降る5月15日(水)の午前9時、5月月次祭を執り行いました。
このGW(ゴールデンウィーク)後半に人命(特に子ども)を奪う交通事故が相次いで発生しました・・・とても残念で憂い悲しい極みです。
しかし、最近、問題となっている無謀運転などもそうですが、これは人災(人が原因で起きる災い)です。
今回の月次祭では、このような人災を憂いで、自己中心的な考えになっている精神を正して古き伝統からなる良き日本の心を取り戻すように祈願しました。
新しい時代「令和」も今まで以上に氏子崇敬者の皆様と一緒に様々な問題を祈念していく所存ですので、たくさんのご参列を心からお待ちしております。
御代替わりがあった今回のGW(ゴールデンウィーク)も、あと2日を残すばかりとなった5月5日(日)の午前10時より端午の節句祭を行いました。
端午の節句祭は、尾鷲の子ども達をはじめ、全国の子ども達の安全成長を祈り、そして、その子ども達の成長に力を注ぐ保護者の身体健康も祈願するお祭りです。
残念ながら今回は氏子崇敬者の参列はありませんでしたが、禰宜が斎主を務め舞姫による「浦安の舞」も奉仕されるなど、祭典は厳かに執行!
これからの日本を背負っていく子ども達の成長を祈念しました。
令和時代も様々な祭典を執り行っていきますのでご参列をお待ちしております。
今年のGW(ゴールデンウィーク)中に元号も令和となり、春の陽射しも心地よく青々と晴れ上がった5月3日、「子ども縁日」を開催しました。
この「子ども縁日」は地域の子ども達をはじめ、全国の子ども達がスクスクと大きく成長を願うことと保護者の皆様の健康を祈る端午の節句祭に因んで、地域の有志団体(へのへのもへ座の皆様)に協力をお願いして開催しております。
これは、端午の節句祭の行われるGW(ゴールデンウィーク)中に、本来の主役である子ども達が神社に参拝してもらう事を願うと共に、尾鷲市の地域活性を目指して、旅行者を始めたくさんの方々に訪れていただくこと主旨としております。
午前10時頃より縁日開始!境内では開いているヨーヨー釣りや輪投げ、くじ引きや宝釣り、また、参集殿では体験コーナーとしてぬり絵(無料)などと、大人も子どもも楽しめる催しがズラリと並んでいました。
神社では集まった子ども達の中、希望者約60名(保護者も含む)に午前10時30分と午後1時30分から太鼓や鈴のお祓いと共に成長安全祈願の祈祷を行いました。
今年も好天に恵まれて気温もかなり暑くなったこともあり、かき氷コーナーは大盛況で長い列ができたようです。
又、今年で3年目を迎えており、祝令和!朱印をお受けした方々から、この時期に「子ども縁日」が開かれるのを調べて、わざわざ他県から神社に来て楽しんだとか、毎年の恒例で今年も遊びに来たなどの感想をいただきました。
年々お越し下さる方々が増えていっており、午前・午後と約1000人強の来社で賑わった「子ども縁日」!結局、閉会の15時まで人並みが途切れず、終日、子ども達の声が飛び交っていました。
来年もたくさんの皆様の来場をお待ちしております。