お正月・ヤーヤ祭り・おひなさままつり(にっぽん丸クルージング)と平成31年を迎えてから忙しい日々が続いておりましたが、その賑やかさから日常の風景に戻りました3月21日(木)、午前10時より祈年祭を執行しました。
神社の祭典の種類は、大きく小祭式・中祭式・大祭式の三つに分かれています。
その中でも、祈年祭は新嘗祭・例祭(ヤーヤ祭り)と合わせ三大祭と呼ばれ、必ず本殿の御扉を開け執り行う大祭式のお祭りです。
尾鷲では2月に例祭(ヤーヤ祭り)があるため、古くからこの春分の日に祈念祭を執行しており、今年も五穀豊穣、皇室の弥栄、国家安寧、そして、尾鷲市の活性・繁栄を祈っております。
武田総代会長をはじめ、氏子・総代・崇敬者が約20名が参列し見守る中、「ギッ、ギッギー」と神々しく本殿御扉を開き、厳かに祈願祝詞を奏上しました。
大祭式なので、舞姫による「浦安の舞」も奉奏(ほうそう)し、皆で玉串拝礼を執り行いました。
そして、今年は平成天皇陛下の詔(みことのり)を仰ぎ、譲位が行われ皇太子殿下が即位し新しい天皇陛下と成られるめでたい年です。
大神等の高き尊き大神徳を頂戴しながら、今年が素晴らしい年であると共に美し国の良き国であり、多く人々の幸福を祈念した一日でした。
三寒四温とはよくいったもので、雨の日を挟みながら一日いち日、春の訪れを感じさせる3月15日に月次祭を執り行いました。
月次祭は、通常、参列された氏子崇敬者と共に、毎日、テレビや新聞を騒がしている問題(アポ電強盗や薬物依存など)を祝詞にして祈願するのですが、3月15日の月次祭だけは毎年、東日本大震災で被災された方々や地域が更に復興することをまず第一に祈願することにしております。
早いものであの未曾有の3月11日、東日本大震災から8年の月日が経ちました。
各所の復興状況などニュースや特番で知る事ができますが、その中で未だに支援が進んでないところもあると聞き、最近、皆の真心で集めた義捐金を始め、復興特別所得税による財源がどのように使われてきたか?報告などがあるべきだと感じています。
そして、その財源がもし不誠実に扱われているようならば、大神等の御意のまにまに、正しく素早く復興に力を尽くすように!社会を導き下さいますように祈願しました。
これからも氏子崇敬者の皆様のご参列、心からお待ちしています!
尾鷲神社では地域活性や貢献事業として、ここ20年程、3月8日を「お宮の日」と称して人形並びに結納品のおさめ供養祭を奉仕しております。
今年も13名の神社総代のお手伝いの中、午前8時から受付開始!3時間後の午前11時に供養祭を執行しました。
このお祭りは、この地域で執り行っているところがほとんどない事も影響して最近では、市外、県外からおさめに来る方もおられるようです。
おりしも、この日は「にっぽん丸」クルージングが尾鷲港に初寄港し、約300名の旅行者が様々なコースに分かれて尾鷲を散策しました。
そのおもてなしの記念イベントのひとつとして、尾鷲神社の境内に「うまいもん縁日」が開催されました。
尾鷲の新名物「おわせ棒」をはじめ、ふるまい甘酒(寒紅梅酒造・尾﨑酒蔵奉納酒粕使用)や地元の名産物などのたくさんの出店が並び、素敵な琴の演奏が花を添えて、春の訪れをいち早く迎えるような賑わいをみせていました。
5月のゴールデンウィーク期間には、子ども縁日を開催する予定ですのでご参拝をお待ちしております。
3月3日は毎年、桃の節句祭が午後7時から行われております。
そして、祭典後、尾鷲おひなさままつりの会場のひとつになっている参集殿で、参列した子ども達や保護者の皆様と団欒をもつ集いが恒例となっておりますが、今年は、16名の方にお集まりいただきました。
祭典はいつも通り、太鼓・鈴によるお祓!ひとり一人参列者の名前をあげて、子どもの健やかなる成長・育成を願う祝詞を奏上しました。
又、この日は特に女児の成長を祈願する古き伝統を重んじ、斎主も女性の禰宜が務めることとなっております。
祈祷後、まず参列した子ども達にひなあられをプレゼント!おひなさまを飾った参集殿で甘酒、ひなあられなどを食べながら、団欒を持ちました。
大きなひな人形を飾るのは自宅では無理とのご感想から、今年は特に7段飾りを中心に参集殿の方へ3段飾りなどを合わせて13セット!飾りました。
「こんなにたくさんのおひなさまがいる!」と来てくれた子供達も満足していたようです。
団欒後、今年も恒例となっております氏子の峪口氏の奉仕による紙芝居「古事記」のご披露!第4回目の今年は「国つくりと国譲り」の巻でした。
イナバの白ウサギなどを子ども達にもわかるように、おらが伝統を伝えようと尾鷲言葉や時には大きなジェスチャーを交えておもしろ楽しくご披露下さいました。
最近では来ている大人の方が「なるほど!」と感心して聞いている方が多いようです。
最後に、みんなで「また来年も集まろう!」と約束して集いを閉じました。
来年の3月3日、皆様のご参列をお待ちしております!
なお、尾鷲おひなさままつり~尾鷲神社参集殿会場は、3月16日(土)まで開催しております。(午前9時半~午後3時半)
まだお楽しみになってない方はお立ち寄り下さい!
気温も上がり、ひと足早く春を迎えたかと思うぐらい暖かな3月1日(金)、午前9時より恒例の月旦祭を執り行いました。
天気が良かった事も幸いしてか、今回は10名を超える氏子崇敬者が参列する中で、祭典を執行!
修祓→宮司一拝→献饌と進め、いよいよ宮司の祝詞奏上です!
前回は虐待などで幼き生命がなくなるような事がないように人間の倫理道徳心の導きを祈願しましたが、今回も人を人とも思わないような殺伐とした事件など人間が犯す天津罪・国津罪を始めとする様々な罪障をお祓いいただき、正しき道へ導き下さるように祈願しました。
次に、皆との祈願が大神等に届きますように!と新調した3尺の神德(しんとく)太鼓で太鼓大祓を奉仕し、それぞれ玉串を捧げて祭典をおさめました。
世界が正しき道を歩み、世の中が恒久平和を迎えるように!これからも月旦祭・月次祭に執り行っていこうと思っております。
皆様のご参列、心からお待ちしております!
今年も尾鷲神社例大祭(通称名:ヤーヤ祭り)の5日間が無事に過ぎ、ようやく日常の風景に戻った2月15日(金)に月次祭が執り行われました。
今回は最近のニュースなどで非常に目につく「虐待」、特に年端のいかない幼児・児童に対するケースが後を絶たずに起こっていることについて、氏子崇敬者と一緒に祈願しました。
特に今起こっている問題は、実の親が実の子供に対して「躾(しつけ)」という名において虐待していることです。
戦後、自由主義の影響から個人主義(利己主義ともいえますが・・・)に重点をおく思考が強くなり、更に現在の核家族化・無縁社会が進んでいきました。
しかし、そのために祖父母などから学び得た子育て方法も知らずに悩む若い世代が増えてきていると思われます。
そこで、祭典では、日本人が代々培ってきた古き良き道徳心をもう一度見直して、親として心の成長を促すような御神威を戴けるように祈願しました。
「子供が何事もなく育つなんて勝手に思っているのは人間の業だ」と或る社会教育学の先生がおっしゃておりました。
子供を育てるとは、大変且つ厳しい毎日です。それだからこそ尊き愛すべき行為なのです。心の成長を願って・・・
2月5日の午後、梼務町が大名行列を組み、町中を手伝い町の手踊りを従えて尾鷲神社に宮上がりを行い、全ての氏子町が大神等にご挨拶をすました午後5時頃から夜の神事が始まりました。
まず、親方衆と梼務町で着座の儀(盃の酌み交わし)を行い、梼務町は順番に垢離掻き(海で身を清める)して弓場に集合!
的を取り付けて位置を確認後、宮司が的の前で大弓神事の祝詞を奏上し、午後6時過ぎ、親方衆と梼務町、手伝い町が見守る中、いよいよ大弓の儀の神事が始まりました。
各梼務町の弓射(ゆみゆい)が、ひと立2矢を合計なな立(全部で14本)順々に射っていきました。(さん立以降は二人掛け合いで進めます。)
昔から的の真ん中(星という)を射貫くと、その梼務町は町を挙げて「祝いと祓い」の両方の意味を含み、伊勢神宮をお参りした伝わっておりますが、今年も僅か五㎜ほどずれて星を射ることはできなかった様です。
大弓の儀が終えた午後8時45分頃、最後の神事である御獅子の出御(しゅつぎょ)が行われました。
獅子殿(祝詞)→参集殿から大神をおのせして太鼓の合図で出御(祝詞)
境内に出るとヤーヤ衆が御獅子を警護して、「オシシじゃ・オシシじゃ」の掛け声とともに第一鳥居へ!鳥居を出たところで伝統の神事を行う。
まずは左回りして浜方豊漁・浜方萬歳と大神等の神威をいただき、引き続き右回りして豊作・萬歳と山方へも御神力を仰ぐ。
再びヤーヤ衆に守られて参集殿へ!獅子箱に納めて祝詞を奏上し、親方衆と共に参拝!最後に元の獅子殿に戻して神事終了!
その後、親方衆と今年の梼務町と来年の梼務町(梼受町)で梼渡しの儀式を済まして、長き5日間のヤーヤ祭りの幕が下りました。
2月1日午前零時の御扉開きから由緒祭、在廻り、ヤーヤの練りと4日間、町中を賑やかしたヤーヤ祭り!!
いよいよ2月5日(火)は、本祭である例大祭を午前9時30分より執り行いました。
1番梼務町・林町、2番梼務町・川原町、3番梼務町・坂場町の梼人、役人を始め各招待者、又、町の総代等総勢60名程が参列する中、
修祓→宮司一拝→開扉と進めて、祝詞奏上!!更に神社本庁から幣帛を賜り、その献弊使として三重県神社庁・塚原庁長から祭詞を頂戴しました。
次に、地元の中学・高校の生徒による「浦安の舞」が奉仕され,宮司・庁長以下梼人、招待者の玉串拝礼が執り行われました。
約40~50分程でしたが、今年も厳かに!そして神々しい例大祭でした!
そして、午後からは各梼務町の宮上がり(大名行列と道中手踊り)、大弓の儀、御獅子の出御、梼渡しとクライマックスへ向かいます!
在廻りで祭りの始まりを尾鷲町内に知らせた翌日から、2日から4日までの3日間、夜7時頃から各梼務町の梼屋前が祭事の中心となり、ヤーヤの練りが行われます!
ヤーヤ祭りでは、練りこそ他の神社の宵宮(よいみや)に当たります!
ちなみに尾鷲では、宵宮のことを「よんみゃ」と呼び、毎夜、ヤーヤ衆が梼屋に集まり、「チョウサじゃ」の掛け声と鐘(かね)の合図に合わせて激しくぶつかり練り合います!
これはタイムスリップして戦国時代の戦(いくさ)を表現しています!!
約1時間半ほど(日によっては違いますが・・・)梼屋に来る手伝い町を梼務町が迎え撃って何度も何ども練り合います。
全ての手伝い町を迎えて激しく練り終えたら、将党(梼人、汐撫、弓射)を先頭に練り終えたヤーヤ衆と港まで行く行き、垢離掻(こりか)きを行います。
これは戦(いくさ)で穢れた身体を海に飛び込み清める祓いの儀式と考えられております。
最後に祓い清めた清々しい身体で尾鷲神社を参拝して宵宮をおさめて梼屋に戻ります。
今年はどんな合戦になるのでしょうか?楽しみです!
ヤーヤ祭りがいよいよ始まり、各町が賑々しく活気づいてきた2月3日の早朝、8時に北浦神楽が在祓いに先立ち、清祓いを受けるために尾鷲神社を訪れました。
ヤーヤ祭りでは古き昔(江戸初期)より、たくさんの氏子町が太鼓や神楽を盛んに奉仕しておりました。その中で北浦町と矢浜町のふたつの町は、尾鷲の伝統芸能として、現在も神楽(獅子舞)を伝え奉仕しております。
拝殿前の境内に集合してお祓いを受け、皆で大神等に参拝したから神楽(獅子舞)を奉納!!
その後、今年も古き伝統に習い、在(ざい~氏子町全体・旧尾鷲町)のお祓いに出発しました。
さぁ、この北浦神楽の神楽祓いにあわせ、宵宮(よんみゃ)のヤーヤの練りも更に盛り上がる事でしょう!!