1月3日の午後より毎年恒例となっている地元企業や崇敬団体などの新年奉賽の祈祷参拝が始まりました。
㈱主婦の店様を皮切りに二十数社が日頃の大神等の御守護に感謝申し上げると共に新しい年である令和2年も事業繁栄と健康安全を願って参拝します。
1月6日の巻藁結いと梼屋開きから尾鷲神社の氏子町は、2月1日~5日の本祭・ヤーヤ祭へと各町の雰囲気が染まっていきます。
ヤーヤ祭りでは古き昔(江戸初期)には、たくさんの氏子町が太鼓や神楽を奉仕しておりました。その中で矢浜町と北浦町の二つの町は、尾鷲の伝統芸能として、現在も神楽(獅子舞)を伝え奉仕しております。
又、在(ざい)というのは、氏子町全体(旧尾鷲町)を示しており、この二つの町は、ヤーヤ祭りの時期に神楽で在(ざい)のお祓いを行っております。
1月27日(日)、矢浜神楽が在祓いに行くために、早朝、尾鷲神社に報告と祈祷を受けに訪れました。
お祓いを受け、皆で大神等に参拝し神楽(獅子舞)を奉納!!その後、在(ざい)に向かって出発しました。
さぁ、この神楽祓いとともに、いよいよ本祭を迎えます!!
朝のどんど焼き神事でお正月から日常の社頭奉仕へと雰囲気が変わる月次祭が1月15日(火)の午前9時から執り行われました。
尾鷲神社では月旦祭・月次祭において、氏子崇敬者の参列を願い、今現在起こっている問題や現象などを祝詞にして、皆で祈願する祭典となっております。
昨年を表す漢字に「災」が選ばれましたが、確かに集中豪雨による水害や地震など天災(自然災害)もあり、被災された方々には御見舞申し上げる次第です。
しかし、嘆かわしいことに「災」には、我々、人間が犯す「人災」というものも多くあります。例えば、あおり運転や老人・児童虐待、或いは因縁因果などがおこす事件などです。
地球上で生かされている人間ですので、「天災」から完全に逃れることはできません。ですので災難がなるべくなきように皆、氏神様をはじめ崇敬神社でお祈りをします。(これが古き良き伝統~かんながらの教えです)
だが、この「人災」は、ひとり一人の思い考えで防ぐことができます。
そこで、今年の最初の祈願として、天災なくと共に大神の御意の随に人々が生きていくように導き下さるように、そして、世界の恒久平和のため、人類(宗教戦争などで)が争い戦うことなきようにと、今年初めての月次祭に参列した氏子崇敬者達と祈念致しました。
どんど焼きに来られた方々が境内をたくさんザワつく中、いよいよ今年の月旦祭・月次祭も新しい年に向かって始まりました!
今年もたくさんのご参列を心よりお待ち申し上げます。
日も昇らずまだ薄暗い1月15日の早朝、今年も無事に新しい年を迎えられたことを感謝申し上げる新年恒例行事となるどんど焼き神事が行われました。
縁起物の祖神(おやがみ)と称えられる尾鷲神社の特大熊手を真ん中に立て、正月飾りや昨年1年お守り下さった神札、御守を焼く焚上場の前で午前7時に祭典を執行!
その後、神社総代の皆さんの奉仕で氏子崇敬者が持ち寄った注連縄などをビニール、だいだいなど不燃物と分別し、焚上場に運び(といっても火力が強いので投げ込みますが・・・)、焚き上げ行事を11時まで行いました。
又、今年も、お供えした餅と寒紅梅酒造㈱からご奉納戴いた酒粕を使用し、恒例となっている餅の焼き餅とふるまい甘酒のおもてなしも行いました。
「どんどの火」に当たると一年間、無病息災で良い年になる!」と古くから言い伝えられていることと、その火で焼いた餅も食べると風邪をひかないとも言われているため、火に当たりながら焼き餅、甘酒をいただく方が多く、平日にもかかわらず、甘酒などは9時30分過ぎには、ふるまい終了となる程の盛況でした!
皆さん!どんどの火に当たり、今年1年無病息災でありますようご祈念申し上げます。
吐く息も白く、寒さが一段と厳しくなった1月6日(日)に尾鷲神社例大祭(ヤーヤ祭り~2月1日から5日)に向けて、その始めとして巻藁結神事と梼屋開き式を行いました。
尾鷲神社のヤーヤ祭りでは、氏子20町のうちの3つの町が梼を務めており、今年は1番梼:林町、2番梼:川原町、3番梼:坂場町が梼務を受けております。
先ずは、午前8時30分に梼務町の人達と神社総代が集合し、神社で祈祷を行い、境内で梼屋で神の依代となる巻藁(藁を大きく束ねたもの)を作ります。
次に、祭りで使用する荒薦(あらごも)2枚も作成し終えると、各梼務町は巻藁と荒薦を町へ持ち帰り、梼屋の装飾設営にかかります。
そして、午後から各梼務町に出向いて梼屋を清祓いして回ります。
今年も1番梼:林町☞2番梼:川原町☞3番梼:坂場町の順番で行いました。
梼屋開き式には各梼務町の梼屋に梼人を始め汐撫(しおなで)・弓射(ゆみゆい)他、子役・町民等が集まり、町の繁栄と2月の本祭まで氏子町の代表としてお祭が無事に行えるように梼務町の役目を務められる事を祈念しました。
今日から本祭(2月ヤーヤ祭り)までの約1ヶ月!尾鷲の町はお祭りの準備で忙しくなります!
三が日(1月1日~3日)、天候にも恵まれて初詣の参拝者で賑わう中、古くから伝わる大宝市(おおたからいち)はおさめさせていただきました。
しかし、縁起物は通常の授与所で1月15日のどんど焼きの日までお受けいただけます!
昔から 「残り宝には大福来たる!」と言い伝えられております。
これは、それだけ長い間、大神等の前で神威を受け授かっているのだから、更なる御神力、御利益を戴けるという伝承が残っているからです!
まだまだ福をもたらす縁起物を是非お受け下さい。
元始祭とは、絶えることなく脈々と継承されてきた天皇のお位の根本、神話で天孫降臨により国土を治めるようになった由来を祝うお祭りです。
この尊きお祭りは宮中祭祀のひとつとして、畏くも天皇陛下おんみずからご奉仕されます。
尾鷲神社では、1月3日に元始祭と称して、日本の国の成り立ちに重き要素である皇位継承を祝い、皇室の弥栄と国の隆昌を祈念しております。
又、その祝いのために主祭神の武速須佐之男命の神話、八岐大蛇退治で使われた御神酒の御奉納を遠近の酒蔵様にお願いしたところ、その高き厚きお志から9社の酒造会社様などから化粧樽や御神酒を毎年御奉納戴いております。
今年もたくさんの御神酒に囲まれて、大神等の大神威を蒙りながら皇室の弥栄と国の隆昌を祈ることができ、又、奉献酒蔵様の事業繁栄と伝統護持も同時に祈願致しました。
奉献酒蔵様のご紹介(継承略)☞寒紅梅酒造・尾﨑酒造・河武醸造・伊藤酒造・宮﨑本店・稲垣 酒蔵場・若戎酒造・みんぜん・㈱Yアルコ
*奉献酒蔵様の情報は、神社ゆかりのリンク・サイトをご覧下さい!
尾鷲の縁起物には古い言い伝えがあります。(詳しくはHP~大宝市参照)
ヤマトタケル尊がよく縁起物の神様といわれますが、この東紀州、特に尾鷲ではヤマトタケル尊の功績は、当神社の主祭神、スサノヲ命の御神力を授かったからと称され、尾鷲神社を縁起物の祖(おや、或いはもと)神と呼び、ここから縁起物を授かる様になったそうです。
それぞれの縁起物には、
熊 手~福をかき集める(簑なども同じ)
福 俵~福を溜め留める
破魔矢~福を魔や邪鬼から守る
という縁起があり,昔は全てを合わせ持ち、家や会社の安全、繁栄などを願ったとされています。
写真は2日の午後3時頃、すこし落ち着いた時の大宝市の光景です。
明日の3日目で参集殿での市は終わりますが、4日以降は通常の授与所で縁起物の授受となり、15日のどんど焼きまでお受けいただけます。
「残り宝(縁起物)には、大福来たる!」
このような言葉が神社では伝えられております。
つまり、長く残った縁起物(御守なども)には、それだけ多く大神等の神威を受け授かっているという言い伝えです。
残り福をお受けに是非ご参拝下さい。
今年も元旦の午前10時頃から夕方の4時頃まで!第二鳥居から拝殿前の行列が途切れる事がなかったほど初詣での参拝者で賑やかでした。
尾鷲神社の元日は、新春太鼓大祓式や大宝市での縁起物などの授与で大忙しです。
そこで、すこしですが神社の正月の雰囲気をご紹介します。
今年が良き年である事や個人的な願い事を一生懸命祈念する参拝者!
新しい年を家族で祝おうと参拝する前にみんなで御手水を行う家族!
おみくじの願いが叶いますように!と祈る若者達!
どこをみてもあたたかく、そして和やかな風景でした。
来年もたくさんの詣初での皆様を心よりお待ちしております。
明けましておめでとうございます!
午前零時、惟神太鼓の打ちはじめを合図に歳旦祭が執り行われました。
平成30年も残り僅かになり、年が明ける約1時間前にかがり火が点けられて、氏子町有志の太鼓打ちの人々が代わる代わるに寄せ太鼓を叩きながら、新しい年を迎える例年の風景の中、神社拝殿下に初詣の参拝者が並び出しました。
そして、新年を迎えた午前零時には、第一鳥居と第二鳥居の半ば、およそ80メートル程の行列が出来ていた頃、歳旦祭が始まりました!
祭典が粛々と執り行われる中、初詣の参拝者は途切れることなく鈴を鳴らし、今年1年の御守護と各々の願い事を祈っていました。
どうぞ!今年も大神等の御稜威を頂戴きまして、ますますのご多幸を心より御祈念申し上げます。
尾鷲神社 宮司 加藤守朗