梅雨がひと休みした6月8日(土)に北牟婁支部・南紀支部・尾鷲支部合同で三重県神社総代会・牟婁ブロック研修会を開催しました。
これは、一年に一度必ず行う研修会で神社の護持や祭祀の厳修などを各地域の氏子の皆様にお手伝いをしてもらうために、神社作法や神道(神社)に関わる知識・見識を深めていただいております。
今回は改選のため新しく総代になられた方が多く、「神社のお祭りにおける総代の作法」をテーマとして行いました。
各地から総勢83名の総代と神職が集まり、まず午前10時、拝殿で正式参拝!
続いて参集殿に移り、この地域の理事を務める総代と神職より挨拶があり、いよいよ研修会がスタート!
地域の祭式講師が神饌のもり方や三方の受け渡し方、おじぎの仕方や角度(揖や拝)などを始めとする神社参拝や祭典奉仕(お手伝い)などを説明し、実際に行っていただきました。
今後、各祭典で総代の皆様には実践していただき、より一層御神徳の発揚に務めていただけたらと思っております。
神社(惟神=カンナガラの道)では、6月30日(夏越)と12月31日(年越)の年に2回、大祓式を執り行います。
これは、人間は生活(命をつなぐ)していると、罪・けがれを知らず知らずに犯してしまっており、この罪・けがれを自ら人形代にうつしてお祓いを行い、川に流してしまうという宮中などで古くから行われていた神事です。
明治以後、このような古事伝承の神事を全国の氏神神社でも執行し、氏子崇敬者に半年に1回、大神の御神威を授かりお祓いし、新しく生まれ変わったが如く清々しい心(精神)で日々生活していこうと取り進めてきました。
先の大東亜戦争後、徐々に執り行う神社が減少しましたが、尾鷲神社では古くから日本に護持伝承されているこの素晴らしい神事を守っていこうとの思いで行っております。
特に夏越の大祓(6月30日)では、当神社の主祭神であるスサノヲ命の古事(蘇民将来と巨旦将来)で伝わる茅輪神事(くぐりとも云う)も執り行われます。
*詳細は、ホームページ「夏越の大祓 茅輪神事」をご参照下さい。
今年も拝殿前に人形代のご用意を致しました。
夏越の大祓(6月30日)式は、午後4時からです!多くの皆様のご参拝を心からお持ちしております。